店舗オーナー・施主必見!防災区画の基礎知識と重要性

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防火区画とは何ですか?
建物の中で火災が発生した時に、他スペースへの煙や火の浸透を防ぐために設ける区画を、防火区画と呼びます。
重要性の高い防火区画の中には、面積区画、異種用途区画、竪穴区画という3つの種類があります。
この区画を設ける際には、床、壁、天井を定められた素材を使った水平垂直方向に覆う方法が定められています。
また火災発生から1時間以上耐えられることも素材には求められており、1時間以上の耐火性能を有するコンクリートは、防火区画に用いられることの多い存在となっているようです。
面積区画とは何ですか?
面積区画というのは、一定面積ごとに防災区画を形成することです。
一般的な店舗や建物を例に挙げると、100平方メートル~1,500平方メートルに区画する形となっています。
これに対して集合住宅を併設する商業施設の場合は、実際に住んでいる人々の安全を守るために、100平方メートル~200平方メートルごとに区画が必要になる場合もあるため、注意が必要です。
竪穴区画とは?
建物におけるパイプスペースおよび垂直導線を区画することを、竪穴区画と呼びます。
ここで指すパイプスペースというのは、上下階の配管設備を繋ぐ空間のことです。これに対して垂直導線というのは、エレベーターや階段を指します。
火事で発生した炎には上昇する性質がありますので、こうした炎の通り道とも言える竪穴を防げば、火災が建物全体に広がる状況にブレーキをかけやすくなることでしょう。
異種用途区画とは?
用途が異なる店舗が隣り合う部分は、異種用途区画として防災区画化します。
異なる用途の具体例としては、事務所と飲食店、物販店舗と飲食店などが該当します。
それぞれの火災発生条件が異なるさまざまなテナントが入居する商業施設では、異種用途区画が必須条件となりますので、物件選びの際には注意をするようにしてください。
防災区画の内装工事には工事費用が膨らむ
火災の拡大を最小限に抑えるために必要不可欠な防災区画も、これから店舗物件の内装工事を行うオーナーにとっては、工事費用が膨らむといった理由で悩みの種になると考えられます。
内装工事費用を安く抑えるためには、防災区画のない物件選びをするだけでなく、店舗内装の設計施工実績が豊富な業者も欠かせない存在となりますので、「どの会社のお世話になるのか?」といった重要性の部分の検討は慎重に行うべきだと言えるでしょう。
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