営業倉庫の種類・保管物について解説

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営業倉庫には様々な種類があり、それぞれに特徴があります。保管する物品に適した倉庫を選ぶ必要があり、倉庫の種類によって保管に適した物品が異なります。そのため、倉庫を借りる際には、それぞれの倉庫の種類を理解しておくことが重要です。倉庫の種類を事前に確認することで、保管したい物品に最適な倉庫を選ぶことができます。倉庫選びに失敗しないためにも、倉庫の種類について知っておきましょう。

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この記事の監修者

株式会社澤村(SAWAMURA)

山々に囲まれ、琵琶湖を臨む滋賀県高島市。
株式会社澤村は1950年の創業以来、地域とともに歩みながら、信頼・実績・技術を受け継いできました。
現在、フィールドは滋賀・京都・福井まで広がり、130名を超えるスタッフと共に、設計・施工の一貫体制でお客さまのご要望にお応えしています。
本コラムは株式会社澤村が運営する工場建築・倉庫建築に関するお役立ちコラムです。

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営業倉庫の基本と業法


営業倉庫は、荷主からの依頼で物品を保管する施設であり、保管する物品の種類によって倉庫の種類が異なります。倉庫業を始めるにあたり、この分類を理解することは非常に重要です。施設要件も倉庫の種類によって異なるため、事前に確認が必要です。倉庫業法に基づき、適切な倉庫を選び、必要な手続きを行うことが求められます。

倉庫業および営業倉庫の概要

営業倉庫は、他者の物品を保管するために運営される倉庫であり、倉庫業法が適用されます。そのため、営業を行うには国土交通大臣の登録を受ける必要があります。営業倉庫では、倉庫の種類ごとに定められた施設要件を満たす必要があり、適切な運営のために倉庫管理主任者の選任が求められます。倉庫業を始める際は、これらの要件を遵守することが重要です。

倉庫業法の主な規定

倉庫業法では、保管する物品の種類に応じて倉庫が分類されています。具体的には、第1類物品から第8類物品まで分類されており、倉庫業を始めるにあたっては、どのような物品を保管するのかを明確にする必要があります。例えば、第1類物品は、第2類から第8類に該当しない物品が分類されます。倉庫の種類と分類を事前に確認し、適切な倉庫を選択することが重要です。

営業倉庫の分類と特徴


営業倉庫は、物品の保管を目的とした施設であり、その種類は保管する物品に応じて多岐にわたります。これらの倉庫は、倉庫業法に基づき、国土交通大臣の登録を受けた事業者が運営しています。営業倉庫は、主に一類倉庫、二類倉庫、三類倉庫、野積倉庫、貯蔵槽倉庫、危険品倉庫、冷蔵倉庫、水面倉庫、トランクルームの9種類に分類されます。それぞれの倉庫は、保管に適した物品や設備が異なり、適切な倉庫を選ぶことが重要です。

一類倉庫 とは

一類倉庫は、営業倉庫の中でも最も多目的に利用できる一般的な倉庫です。倉庫街などでよく見かける建屋型の倉庫であり、厳しい施設設備基準をクリアしているため、多くの種類の物品を保管できます。営業倉庫を借りる際は、多くの場合、この一類倉庫が選択されます。

一類倉庫には、日用品、繊維製品、紙・パルプ製品、電気機械など、第一類から第五類物品に分類される様々な物品の保管が可能です。ただし、粉状や液状の物品、危険物・高圧ガス、10度以下での保管が必要な物品は保管できませんので注意が必要です。

2類倉庫の役割

2類倉庫は、建屋型の倉庫であり、外観は1類倉庫と類似しています。1類倉庫とは異なり、耐火性能や防火性能は求められていません。そのため、燃えやすい貨物の保管は禁止されています。2類倉庫では、第二類から第五類物品に分類される物品の保管が可能です。具体的には、麦、でんぷん、飼料、塩、皮革、鉄製品、セメントなどが該当します。

3類倉庫の用途

3類倉庫は、1類・2類倉庫と同様に建屋型の外観を持つ倉庫です。1類倉庫とは異なり、耐火・防火性能や耐湿・耐水性能が求められていない点が特徴です。そのため、3類倉庫では、濡れても品質に影響がなく、湿度に強い物品の保管に適しています。具体的には、ガラス製品、陶磁器、鉄材、タイルなど、第三類から第五類物品に分類される物品を保管できます。

野積倉庫の特徴

野積倉庫は、柵や塀、鉄条網などで周囲を防護した土地に貨物を保管する倉庫です。屋外での保管となるため、雨風や日光の影響を受けにくい貨物の保管に適しています。主に鉱物や土石、原木などの原材料、れんが、かわら、屋外用ケーブル、空コンテナといった物品が保管されています。これらの物品は、倉庫業法における第四類物品や第五類物品に該当します。

貯蔵槽倉庫での保管商品

貯蔵槽倉庫は、石や鉄筋コンクリートで作られた円柱状の倉庫であり、粉状や液状の物品を保管するために利用されます。業種や貨物によっては、タンク、サイロ、ホッパーと呼ばれることもあります。貯蔵槽倉庫では、第六類物品と、第一類から第二類物品のうち、ばらの物品が保管可能です。具体的には、小麦、大麦、飼料用トウモロコシ、糖蜜などが保管されています。

危険品倉庫で取り扱う物品

危険品倉庫では、消防法や高圧ガス保安法で定められた危険物や高圧ガスを取り扱います。具体的には、ガソリンや灯油、油性塗料などが保管されます。これらの物品は、消防法における第七類物品に分類されるものが該当します。危険性が高い物品を保管するため、倉庫には耐火性能、防火性能、防湿性能、防水性能が求められます。さらに、防犯設備や鼠害防止設備を備えることも義務付けられています。

冷蔵倉庫に適した保管物

冷蔵倉庫は、庫内を常に10℃以下の低温に保ち、貨物を保管する倉庫のことです。主に鮮度が重要な野菜や食肉、水産物などの保管に適しています。冷蔵倉庫には庫内温度によって種類があり、適切な温度管理が求められます。

水面倉庫での保管

水面倉庫は、河口付近などの水面に原木を浮かべて保管・管理するための倉庫であり、水面貯木庫とも呼ばれます。水面での保管は不安定に見えますが、貨物の流出を防ぐために周囲に堤防を設けるなどの対策が義務付けられているため、安全に利用できます。主に木材の保管に適しており、水面という特性を活かした保管方法が特徴です。

トランクルームの概要

トランクルームは、個人利用を想定した小規模な倉庫です。 トランクルームには物流機能がないため、利用者が自身で保管・管理を行います。 国土交通省から一定以上の性能があると認められたトランクルームは、「認定トランクルーム」として運営されています。 トランクルームには、家庭用品のほとんどを保管可能です。 例えば、家具、家電、衣類、美術品、書籍などが挙げられます。 ただし、危険物や腐敗物など、管理会社によって保管ルールが異なる場合があるため、事前に確認が必要です。

営業倉庫選びのチェックポイント

収容能力と面積の確認

倉庫を契約する前に、使用可能な面積と収容能力の確認は非常に重要です。現在保有している在庫量を満たせるだけでなく、将来的な在庫変動への対応も考慮する必要があります。例えば、セール時の在庫増加や、保管面積の変更可否などを確認しましょう。保管面積の変更が難しい場合は、将来的な在庫増加を見越して、十分な余裕のある倉庫を選ぶことが大切です。

保管物に適した種類の選定

倉庫の種類を選ぶ際には、保管する物品に適した種類を選ぶことが重要です。倉庫の種類によっては、預けられない物品もあるため、事前に確認が必要です。

倉庫の種類に悩んだ場合は、1類倉庫を選ぶことをおすすめします。1類倉庫は、最も多くの種類の物品を保管できるため、様々な物品をまとめて保管することが可能です。アパレル製品とガラス製品など、異なる種類の物品を扱う場合でも、1類倉庫であれば対応できます。

将来的に扱う物品が増える可能性も考慮し、倉庫の種類を選ぶことが大切です。

必要な資格の有無

倉庫を選ぶ上で、自社製品の保管に必要な資格や許可証の有無を確認することは非常に重要です。保管する物品によっては、特定の資格が必要となる場合や、保管環境に指定がある場合があります。契約後のトラブルを防ぐため、自社製品の保管に必要な資格を事前に確認しましょう。必要な資格を事前に確認することで、適切な倉庫を選び、法令遵守にも繋がります。

物流業務への対応力

倉庫を選ぶ際には、その倉庫が対応可能な物流業務を確認することが大切です。倉庫によって得意とする業務が異なり、対応できる物流作業には差があります。自社製品に必要な物流作業を明確にし、それに対応できる倉庫を選びましょう。事前に必要な業務を洗い出すことで、最適な倉庫選びが可能になります。

まとめ

営業倉庫には第一類から第三類倉庫、野積倉庫、水面倉庫、貯蔵槽倉庫、危険品倉庫、冷蔵倉庫、トランクルームといった9種類が存在します。保管する物品によって倉庫の種類が変わるため、事前に保管物を確認しましょう。営業倉庫には各種施設設備要件が定められており、基準を満たさなければ運営できません。入念な施設計画を立てた上で倉庫建設を行う必要があるため、専門家への依頼がおすすめです。

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SAWAMURAについて

1950年の創業以来、地域に貢献すること、お客様の事業の発展に寄与することを目標に
さまざまな建築物を竣工してきました。1998年よりシステム建築事業をスタート。
豊富な経験と実績をもとに、さまざまなご要望にお応えします。

関西No.1のシステム建築実績。
積み重ねた施工実績とノウハウで、
確かな精度を保証します。

2020年
関西ブロック優秀ビルダー賞1位
2019年
関西ブロック優秀ビルダー賞3位
関西ブロック年間販売実績 第1位 5年連続受注賞
アティブビルダー銀賞受賞
2018年
関西ブロック年間販売実績 第3位 5年連続受注賞
アクティブビルダー銅賞受賞
2017年
アクティブビルダー銅賞受賞
2016年
アクティブビルダー銅賞受賞
2015年
アクティブビルダー 銅賞受賞
2012年
連続販売年数15年達成
2013年
15年連続受注賞
2008年
10年連続受注賞 2005年 5年連続受注賞
2004年
優秀ビルディング

資格所有者

  • 一級建築士 13人
    二級建築士 41人
    一級建築施工管理技士 29人
    一級土木施工管理技士 10人
  • 宅地建物取引士 19人
    設備設計一級建築士 1人
    土地家屋調査士 1人
    一級建設業経理士 2人
    中小企業診断士 1人​

会社概要

社名 株式会社澤村
本社 〒520-1121 滋賀県高島市勝野1108番地3
TEL. 0740-36-0130(代)
FAX. 0740-36-1661
大津オフィス 〒520-0242 滋賀県大津市本堅田三丁目33-16 エルミナ リアン 2F
TEL. 077-572-3879
FAX. 077-573-8384
敦賀オフィス 〒914-0811 福井県敦賀市中央町一丁目8-10
TEL. 0770-22-6005
FAX. 0770-47-6405
資材センター 滋賀県高島市勝野873-1
創業 昭和25年12月6日
資本金 50,000,000円(グループ全体)
従業員数 182名(グループ全体)※2024年10月1日現在
売上高 63億円(グループ全体)※2024年9月実績
営業種目 建築一式、土木一式、大工工事、水道施設工事、とび・土工工事、造園工事、左官工事、石工事、屋根工事、タイル・れんが・ブロック工事、鋼構造物工事、鉄筋工事、舗装工事、板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事、内装仕上工事、熱絶縁工事、建具工事、宅地建物取引業、建築・土木設計、土地活用
許可・登録 〈建設業許可〉 
滋賀県知事許可(特・般-3) 第80123号
〈一級建築士事務所〉 
滋賀県知事登録(カ) 第126号
〈宅地建物取引業者〉 
滋賀県知事登録(12) 第1267号
取引銀行 滋賀銀行 高島支店
関西みらい銀行 安曇川支店
滋賀県信用組合 安曇川支店
関連会社 株式会社トータル・オーガニック・プランニング
沢村ホーム株式会社
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