どんな効率化をしているの?LG白物工場で面積がそのままなのに生産量が9倍にアップした理由とは?

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LG白物工場が実践している製造現場の効率化がスゴい
韓国のチャンウォン市にあるLGエレクトロニクスの工場は、乾燥機、エアコン、洗濯機といった白物家電を中心に製造を行っています。
第一工場と第二工場から成るこの生産拠点では、生産職と研究職あわせて約1万人もの方々が働いているようです。
今回は、年間450万台もの白物家電を生産するこの工場において、世界各国の家電メーカーなどが注目する工場効率化の秘密を、読者の皆さんと一緒に詳細をチェックしていきます。
面積がそのままなのに、生産量が9倍
チャンウォンのLG白物家電工場は、当初年間50万台でスタートした生産規模を、2017年の時点で年間450万台まで拡大することに成功しています。
この話だけを聞くと、多くの人が単に工場の面積を拡張しラインを増やしたという想像をする実態があるようです。
しかし創業当初の床面積のままで生産を続けるLG白物家電工場では、コスト、空間スペース、時間の効率化によって生産量の9倍アップを実現しているのです。
たったの30分で部品の運び込みから搬出をする
作業スペースが限られているLG白物家電工場では、部品の搬入から搬出までを30分で完了させるというルールを設けています。
30分で製造できる部材だけを置くこの工場には、その作業時間帯に関係のない無駄なものが一切ありません。
また高頻度で行われる搬入・搬出をよりスムーズにするために、工場内で部品などを運ぶ無人ロボットや専用エレベータなども導入されているようです。
1日2回の反省会
チャンウォン工場内には、製造過程でミスのあった不良品を敢えて見える化するスペースが設けられています。
こうした形でミスの共有を行うLG白物家電工場内では、1日2回もの反省会を作業者同士で行なっているようです。
改善班の存在
LG白物家電工場には、それぞれのラインに改善班と呼ばれるスタッフが存在しています。
こうした人達によって動線や設備の工夫が進められるLG白物家電工場は、働きやすい環境といった意味でも定評があります。
また例えば、たくさんの工程によって作業の無駄やミスの生じやすい洗濯機の製造過程では、現在の形になるまで21回もの機械の改良が行われているようです。
このように見える化や改善を重視する体制を整えるLG白物家電工場は、少ないスペースの中でどんどん進化を続ける生産拠点として世界的にも注目されています。
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