工場に欠かせない湿度管理と温度管理について

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工場で製造・加工する商品の品質を保つためには、工場内の温度管理と湿度管理が欠かせません。

適切な温度帯・湿度帯を逸脱したまま稼働すれば、商品の品質劣化や不良、故障につながり、大きな損害となる恐れがあります。

また、温度管理と湿度管理は、工場で働く従業員の労働環境や健康にも影響します。

本記事では、工場における温度管理と湿度管理が重要である理由と、最適な管理体制をくわしく解説します。

工場の温湿度を管理するご担当者様は、いま一度、温度管理と湿度管理の重要性をご確認ください。

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工場・倉庫・物流施設や店舗に適した工法であるシステム建築。関西1位の施工実績を持つSAWAMURAでは、設計力を活かした柔軟な対応や充実したアフターサポートの体制を整え「カナリス」として展開しています。お客さまの要望に最適なシステム建築とサービスを組み合わせ、あらゆるご要望に応えます。

この記事の監修者

株式会社澤村(SAWAMURA)

山々に囲まれ、琵琶湖を臨む滋賀県高島市。
株式会社澤村は1950年の創業以来、地域とともに歩みながら、信頼・実績・技術を受け継いできました。
現在、フィールドは滋賀・京都・福井まで広がり、130名を超えるスタッフと共に、設計・施工の一貫体制でお客さまのご要望にお応えしています。
本コラムは株式会社澤村が運営する工場建築・倉庫建築に関するお役立ちコラムです。

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目次

工場における温度管理と湿度管理とは?

工場における温度管理と湿度管理の目的は以下の3つです。

従業員の健康を保護するため
商品の品質を保つため
設備の安全稼働のため

工場内は、取り扱う商品に合った温度帯を保つと同時に、従業員が快適に作業できる温度・湿度でなければなりません。
温度とともに湿度を管理することで、暑さ指数(WBGT)を用いて熱中症を予防できます。

また室温以外にも、熱を発する機械周辺の温度管理が必要な場合があります。
産業用機器や工作機器が稼働する工場では、モーターの熱で機械部品が故障する可能性があるからです。

このように、工場における温度管理と湿度管理には、労働環境や品質管理を最適化する重要な役割があります。

【共通】温度管理と湿度管理を行うメリットは?

工場における温度管理と湿度管理を行うメリットは以下の4つです。

●高度な品質保持が可能
●機械の熱トラブル回避が可能
●静電気トラブルの回避が可能
●従業員の健康管理が可能

ひとつずつ解説します。

メリット1:高度な品質保持が可能

常温・中温・冷蔵・チルド・冷凍などの温度帯を守ることで、商品の品質を保つことができます。
特に食品や精密機器は温度変化による品質劣化が発生しやすいため、厳重な温度管理が必要です。

メリット2:機械の熱トラブル回避が可能

工場では多くの機械が稼働しているため、金属同士の摩擦やモーターの熱により部品が膨張・変形するトラブルが発生しやすくなります。
機械から出る熱を遮断し、周辺の温度を管理すれば、部品の故障リスクを軽減できるでしょう。

メリット3:静電気トラブル回避が可能

低湿度下では静電気が発生しやすくなり、電子機器や精密機器の回路が破損してしまう恐れがあります。
適切な湿度と温度を保つことで、静電気トラブルを防ぎましょう。

メリット4:従業員の健康管理が可能

工場内を適切な温度・湿度に保つことで、従業員が快適に作業できます。
特に夏場は高温多湿により熱中症を引き起こす恐れがあるため、温湿度管理を徹底して従業員が安全に作業できる環境を保ちましょう。

食品工場における温度管理と湿度管理について

お客様の口に入る食品をつくる工場では、温度・湿度管理が品質管理に直結します。

湿度や温度が上がると、食品の痛みが早くなることで食中毒の危険性が高まります。
特に精肉や生鮮品を扱う工場の場合は、室温が食品事故に直結する恐れもあるため、かなり厳しい温度や湿度の基準を設ける会社がほとんどのようです。

食品工場における温度管理と湿度管理のポイントを解説します。

食品工場における温度管理のポイント

食品工場における温度管理のポイントは、取り扱う食品によって最適な温度帯を保つよう徹底することです。

特に精肉や生鮮品などを取り扱う場合は、搬入・保管・加工のいずれの段階もチルドの温度帯を保つよう管理しましょう。

食品工場における湿度管理のポイント

食品工場における湿度管理のポイントは、多湿状態にならないよう管理することです。
多湿下では食品や工場設備にカビが発生しやすく、品質管理に問題があります。
十分な換気と、場合によっては除湿設備の導入を検討しましょう。

食品工場における温度管理と湿度管理、理想形は?

食品工場における温度管理と湿度管理は、適切な状態を保つだけでなく、温度と湿度の定期的な記録が必要です。

温湿度の記録を残すことで、万が一食品事故が発生した場合の原因究明と再発防止対策に役立ちます。

自動で温湿度を監視・記録するシステムを導入すれば、記録漏れや異常の見逃しなどヒューマンエラーを防げます。

精密機器工場における温度管理と湿度管理

精密機器を取り扱う工場では、湿度管理が重要です。
精密機器工場の設備や製品は、湿度が高すぎても低すぎても影響を受けやすいため、細心の注意を払う必要があります。

精密機器工場における温度管理のポイント

精密機器工場における温度管理は、一般的な室温であれば問題ありません。
従業員が快適に作業できる室温を保つようにしてください。

精密機器工場における湿度管理のポイント

精密機器工場の適切な湿度帯は40〜50%です。

50%以上の多湿下では、精密機器が腐食・サビやすくなります。

逆に湿度が40%以下になると、静電気が発生しやすく、電子回路の故障につながる恐れがあります。

機械の故障や不良を防ぐため、適切な湿度の制御と監視体制が不可欠です。

精密機器工場における温度管理と湿度管理、理想形は?

湿度が高くても低くても品質劣化の原因となる精密機器工場では、温湿度を厳密に監視する必要があります。

ヒューマンエラーにより異常を見逃せば、大きな損害につながりかねません。

自動で温湿度を監視・記録し、湿度帯の逸脱を見逃さないシステムを導入するのが理想です。

サーバールームにおける温度管理と湿度管理

工場内のコントロールをするコンピュータなどを設置しているサーバールームも、温度と湿度の管理が必要不可欠な部屋です。

サーバールーム内を適切な温度・湿度に保つことで、サーバーの熱暴走や熱障害を防ぎます。

サーバールームにおける温度管理のポイント

サーバー内に入っている電子部品や半導体には、非常に熱に弱い特徴があるとされています。

またCPUが高性能化する近頃では、サーバーからの発熱量は年々高まる傾向がありますので、こうしたマシンを設置するラックの上には冷却装置を取り付けるのが理想となるでしょう。

またサーバーがダウンすれば工場内のコントロール全般がストップする可能性もあります。

サーバールームに対して現場とは無関係と捉えずに、定期的に温度湿度のチェックをする運用も必要だと言えそうです。

サーバールームにおける湿度管理のポイント

一般的にサーバールームの推奨温度は25℃、相対湿度は45〜60%が望ましいとされています。

ただし、工場事務所の一角にタワー型サーバーを設置する場合は、温度27〜28℃、相対湿度45〜50%に抑えることが望ましいとされています。

サーバールームにおける温度管理と湿度管理、理想形は?

サーバールームは、通常人の出入りが少なく、こまめな温度管理と湿度管理が難しい場所です。

しかし、ひとたびサーバーが熱暴走を起こせば、社内の業務全体に影響を与えてしまいます。

サーバールーム内の空調点検を確実に行うだけでなく、24時間自動で温度と湿度を監視できるシステムの導入が望ましいでしょう。

従業員のためにも工場の温度&湿度管理は重要!

製造業における労働者の衛生と安全を守るために存在する「労働安全衛生規則」では、第606条で暖房、冷房、通風といった温湿度管理や調節の措置に関するルールを定めています。

労働安全衛生規則とは?
労働安全衛生法は「職場における労働者の安全と健康を確保」するとともに、「快適な職場環境を形成する」目的で制定された法律です。
引用:一般社団法人安全衛生マネジメント協会_労働安全衛生規則とは

法律で定められた措置を講じない工場では、従業員の熱中症やインフルエンザ、疲労といった体調不良により、計画的な生産ができなくなる可能性が高まります。

また明らかに不快な環境で長時間作業を行えば、食品加工時のミスにより異物混入などのトラブルも発生しやすくなるのです。

こうした問題を予防する上でも、自社に合った空調設備などを設置した上で温度や湿度の管理をすることは、安全安心の工場運営を行う上で欠かせない取り組みだと言えそうです。

まとめ:温度管理と湿度管理を最適化する仕組みづくりが重要

工場における温度管理と湿度管理が必要な理由を改めて以下にまとめます。
●従業員の健康を保護するため
●商品の品質を保つため
●設備の安全稼働のため

最適な温度管理と湿度管理により、取り扱う商品の品質を保つだけでなく、工場で働く従業員の健康を保持します。

最適な温湿度帯を逸脱しているにもかかわらず放置された場合、食品事故や製品不良、熱中症による労働災害が発生する恐れがあります。

温度と湿度の異常を見逃さないためには、温度管理と湿度管理を最適化する仕組みづくりが欠かせません。

自動で温度と湿度を記録・監視するシステム導入を含め、自社に合った管理方法を検討してください。

工場建設・倉庫建設なら「カナリス建築」

低価格・短納期・大空間すべて叶えるシステム建築。

工場・倉庫・物流施設や店舗に適した工法であるシステム建築。関西1位の施工実績を持つSAWAMURAでは、設計力を活かした柔軟な対応や充実したアフターサポートの体制を整え「カナリス」として展開しています。お客さまの要望に最適なシステム建築とサービスを組み合わせ、あらゆるご要望に応えます。

SAWAMURAについて

1950年の創業以来、地域に貢献すること、お客様の事業の発展に寄与することを目標に
さまざまな建築物を竣工してきました。1998年よりシステム建築事業をスタート。
豊富な経験と実績をもとに、さまざまなご要望にお応えします。

関西No.1のシステム建築実績。
積み重ねた施工実績とノウハウで、
確かな精度を保証します。

2020年
関西ブロック優秀ビルダー賞1位
2019年
関西ブロック優秀ビルダー賞3位
関西ブロック年間販売実績 第1位 5年連続受注賞
アティブビルダー銀賞受賞
2018年
関西ブロック年間販売実績 第3位 5年連続受注賞
アクティブビルダー銅賞受賞
2017年
アクティブビルダー銅賞受賞
2016年
アクティブビルダー銅賞受賞
2015年
アクティブビルダー 銅賞受賞
2012年
連続販売年数15年達成
2013年
15年連続受注賞
2008年
10年連続受注賞 2005年 5年連続受注賞
2004年
優秀ビルディング

資格所有者

  • 一級建築士 8人
    一級建築施工管理技士 21人
    一級土木施工管理技士 8人
    二級造園施工管理技士 4人
  • 宅地建物取引士 9人
    設備設計一級建築士 1人
    土地家屋調査士 1人
    一級建設業経理士 2人

会社概要

社名 株式会社澤村
本社 〒520-1121 滋賀県高島市勝野1108番地3
TEL. 0740-36-0130(代)
FAX. 0740-36-1661
大津オフィス 〒520-0242 滋賀県大津市本堅田三丁目33-16 エルミナ リアン 2F
TEL. 077-572-3879
FAX. 077-573-8384
敦賀オフィス 〒914-0811 福井県敦賀市中央町一丁目8-10
TEL. 0770-22-6005
FAX. 0770-47-6405
資材センター 滋賀県高島市勝野873-1
創業 昭和25年12月6日
資本金 50,000,000円(グループ全体)
従業員数 138名 (グループ全体)※2022年9月時点
売上高 50億 (グループ全体)※2022年9月実績
営業種目 建築一式、土木一式、大工工事、水道施設工事、とび・土工工事、造園工事、左官工事、石工事、屋根工事、タイル・れんが・ブロック工事、鋼構造物工事、鉄筋工事、舗装工事、板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事、内装仕上工事、熱絶縁工事、建具工事、宅地建物取引業、建築・土木設計、土地活用
許可・登録 〈建設業許可〉 
滋賀県知事許可(特・般-3) 第80123号
〈一級建築士事務所〉 
滋賀県知事登録(カ) 第126号
〈宅地建物取引業者〉 
滋賀県知事登録(12) 第1267号
役員氏名
  • 代表取締役澤村 幸一郎
  • 常務取締役渡 誠次
  • 取締役藤原 甚四郎
    澤村 茂美
    下司 浩之
    萬木 義昭
取引銀行 滋賀銀行 高島支店
関西みらい銀行 安曇川支店
滋賀県信用組合 安曇川支店
関連会社 株式会社トータル・オーガニック・プランニング
沢村ホーム株式会社
関西No.1のシステム建築実績。

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