柱状図とは?ボーリング調査結果の見方を詳しく解説

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柱状図とは、地盤の構造や土質状態を視覚的に示した重要な資料です。これはボーリング調査によって得られた、さまざまな土質の情報や地層の構成を一枚の図面にまとめたものであり、建物の基礎設計や土地の安全性評価に欠かせません。

ボーリング調査では、地中に孔を掘り進めていき、その過程で土や岩のサンプルを採取し、各地層の土質や硬さ、支持層の位置など詳細な情報を調べます。柱状図はこれらの結果を視覚的に表現するため、土質の違いや地層の厚さ、深度が一目で確認でき、地盤の状態を把握する上で非常に有用です。

また、柱状図の見方を正しく理解することで、地震対策として必要な地盤の強弱や支持層の有無、土質ごとの特性を読み取ることができます。これにより、安全な建物づくりや将来的な地盤沈下などのリスク回避にもつながります。柱状図は、地盤調査の基礎資料として、建物の設計や土地利用計画を進める際に重要な役割を果たしています。

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この記事の監修者

株式会社澤村(SAWAMURA)

山々に囲まれ、琵琶湖を臨む滋賀県高島市。
株式会社澤村は1950年の創業以来、地域とともに歩みながら、信頼・実績・技術を受け継いできました。
現在、フィールドは滋賀・京都・福井まで広がり、130名を超えるスタッフと共に、設計・施工の一貫体制でお客さまのご要望にお応えしています。
本コラムは株式会社澤村が運営する工場建築・倉庫建築に関するお役立ちコラムです。

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柱状図の基本


柱状図は、地面の表面から地下へ向けて掘削した穴の様子を示す図で、土質の種類や層の厚さ、深さが記されています。この図は、調査した地点の標高や掘削深度も表示され、さらに地層ごとの特徴的な色や記号で明確に区別されているため、中学生にも視覚的に理解しやすい構成となっています。

また、柱状図には土質の性質を示す記号や相対密度、標準貫入試験の結果であるN値など、地盤の硬さを判断するための数値が記載されています。これらの情報によって、土の締まり具合や硬度がわかり、建築に適した地盤かどうかを判断する際の重要な目安となります。特に学校や公共施設など、中学生が利用する建物の安全性を検討する際にも、柱状図は役立てられています。

ボーリング調査から得られる柱状図は、地盤解析の基礎資料として幅広く活用されており、安全な構造設計のために欠かせない存在です。中学生でも理解しやすいよう工夫されており、身近な知識として学ぶことができます。

柱状図 とは

柱状図とは、地中深く掘削して採取した土や岩の試料をもとに、土質や層の構成を図式的に表現したものです。主にボーリング調査により地盤内部の状態を調査し、その結果を分かりやすくまとめています。

図面上には、地層の厚みや位置を示す情報に加えて土質の種類や相対密度、標準貫入試験で得られるN値などが記載されています。これらのデータを総合して、地盤の強度や支持層の深さを把握できるように整理されています。

建築現場や土地評価の現場では、地盤の安全性を判断したり、基礎工事の計画を立てる際の必須資料となっているため、基本的な理解が必要です。

柱状図とは わかりやすく

柱状図は、中学生にも分かりやすく説明できる地質の資料です。地面の下にある土や岩の状態を図にしたもので、地中に穴を掘って採取された土の種類や固さを、色や記号で表現しています。例えば、砂や粘土などの土質の違いが一目で確認でき、どの部分が柔らかいか硬いかも簡単に把握できます。

この柱状図には、地盤の強さを示す「N値」という数値も記載されており、N値が大きいほど地盤が硬いことがわかります。N値は地盤の安全性や建物の基礎設計を考えるとき、非常に参考になる情報です。

柱状図は、建物を安全に建てるための地盤調査や、地震時の影響を予測する際にも重要な役割を果たします。このように、柱状図は地下の地盤の状態を中学生でも目で見て理解できる便利な資料であり、地盤の安全性を判断するために欠かせないものです。

柱状図の活用と目的


柱状図は建設や土木の現場において、地盤の詳細な情報を伝えるために活用されます。特に土質や地層の厚さ、支持層の深さといった地盤構成のデータを正確に把握できる点は、建物の基礎設計や地盤改良計画に不可欠です。土質の種類やその分布、粘土層・砂層などの層構成が明らかになることで、設計段階から適切な基礎工法や補強方法の検討が容易になります。

さらに、地震の揺れに対する耐震性評価や土地の選定を行う際にも、柱状図は信頼できる資料となります。地盤の弱点や液状化のリスクを柱状図から的確に把握し、最適な対策を講じることが安全な建物づくりにつながります。

土地の購入や不動産開発を検討する際にも、柱状図はその土地の土質や地盤条件を客観的に理解するための基礎資料として活用され、将来的なトラブルやリスクを最小限に抑えるための重要な判断材料となります。

柱状図からわかること

柱状図を見ると、地中の土質の種類や地層の分布、厚さ、深さが明確に把握できます。特に、土の硬さを示す標準貫入試験のN値や土質区分の詳細情報によって、その土地の地盤の強さや土質特性を正確に判断することが可能です。また、支持層の有無や地下水位の状態も図示されており、これらは基礎設計時に必要不可欠な地盤条件を確認する上で大変重要です。

柱状図は、地盤改良の必要性を検討する場合にも大きな役割を果たします。土質が軟弱な場合や支持層が浅い場合は、地盤改良対策の検討が必須となるため、柱状図の情報は建物の安全性や耐久性を確保するための重要な参考資料となります。こうした地中の土質情報をもとに土地の安定性や施工上の注意点が明らかになるため、各種建設工事や土地取引、さらには将来的な資産価値の判断においても、柱状図は不可欠な資料となっています。

土質の種類と特徴

土質は地盤の性質を決定づける重要な要素であり、その種類によって建物の基礎設計や地盤改良方法に大きな影響を与えます。土質には主に砂質土、粘性土、シルトなどがあります。砂質土は粒子が比較的粗く、排水性や透水性に優れているため水がたまりにくく、しっかりと締まる特徴がありますが、地震時には液状化現象が発生しやすいため、リスク管理が必要です。

粘性土は、粒子が細かく保水性が高いことから、水分を含むと柔らかくなる性質を持っています。そのため、地盤沈下や支持力の低下などに十分注意しなければなりません。シルトは砂質土や粘性土よりもさらに粒子が細かく、非常に水を含みやすいため、水分量の変化によって大きく性質が変わりやすい点が特徴です。

地盤調査などによってそれぞれの土質の種類と特徴を正確に把握することは、柱状図などの資料をもとに適切な基礎工事や地盤改良の方法を選定するために欠かせません。各層ごとの土質の性質を理解することで、より安全かつ長期間安心して使用できる建物の基盤づくりが可能となります。

柱状図 見方のポイント


柱状図の見方として、まず深度や層の厚さを確認し、地表面からどの位置にどのような土質が分布しているのかを把握することが基本です。柱状図には、地層ごとに土質区分の記号やカラーが用いられており、それぞれの土壌の特徴を把握しやすくなっています。土質ごとの性質を理解することで、地盤の状態をより正確に判断できます。また、支持層の有無やその深さ、標準貫入試験(N値)なども柱状図の見方では重要なポイントです。N値は地盤の硬さや支持力を推測するための指標となるため、土質の種類と合わせて確認することで建設物の基礎設計や地盤改良の必要性を正しく見極められます。一つの数値や要素だけに頼るのではなく、複数の情報を総合的に読み解くことが、柱状図の見方としてとても重要です。これにより、より確実な地盤評価や適切な工事計画の立案が可能となります。

柱状図の見方

柱状図の見方として、まず孔口標高や深度の表示を理解することが重要です。柱状図では、地表面を基準にして深さが示されており、各層の厚さや土質の変化が視覚的に図示されています。柱状図の見方を正しく身につけるためには、土質の表示方法にも注目しましょう。土質は色調や記号で表現され、砂質土、粘性土、シルトなど、それぞれの土壌タイプが認識できるようになっています。これらの特徴を理解しながら柱状図を読み取ることで、地層の構造が把握しやすくなります。

さらに、柱状図の見方には、標準貫入試験の結果であるN値の確認も欠かせません。N値は地盤の硬さや性質を判断する大切な指標で、数値が大きくなるほど地盤が硬いことを示します。また、孔内水位欄から地下水の状態を確認することも柱状図の正しい読み取りには必要です。地下水位の高さや柔らかい土層が存在するかどうかも細かくチェックするようにしましょう。これらの情報を総合的に考慮して柱状図の見方を意識することで、地盤調査結果をより正確に理解でき、土地利用や設計上の判断を適切に行うことができます。

柱状図 見方

柱状図を理解するには、土質区分や深度に焦点を当てるのがポイントです。地表からの深さに沿って土質がどのように変化しているかを把握し、地層の厚みもチェックします。

特に重要なのは標準貫入試験で示されたN値で、地盤の硬軟度を示す数値であるため、地盤の強さの判断材料になります。N値が小さい場合は柔らかい地盤、大きいほど硬い地盤とされており、建物の基礎設計に大きく影響します。

その他、孔口標高や地下水位の情報も重要で、地下水が高いと地盤の安定性に影響する可能性もあります。こうした複数の指標を合わせて読み解くことで、地盤の詳しい状態がつかめます。

地盤の強さを確認する方法

地盤の強さを判断する際には、柱状図の見方を正しく理解することが重要です。柱状図で注目すべきポイントは主にN値と土質の組み合わせです。標準貫入試験で得られるN値は、地盤の硬さを表す指標となり、一般的に一定以上の数値が示されると、その層は支持層と判断されます。たとえば、砂質土の場合はN値が30以上で良好な支持層とされますが、粘性土の場合は基準が異なるため、それぞれの土質ごとに判断基準を見極めることが必要です。土質の種類によってN値の解釈が異なるため、柱状図の見方としては数値のみを参考にするのではなく、土質情報とあわせて地盤の強さを評価することが求められます。

さらに、地下水位の状況や地層の連続性、層の厚みといった要素も地盤の強度に影響を及ぼします。柱状図上でこれらを総合的に確認し、土質やN値の変化にも注意を払うことで、より正確な地盤の評価が可能となります。地盤調査データの柱状図の見方を把握し、土質やN値をバランスよく理解したうえで、安全性の高い設計を行うことが重要です。

柱状図の作成と実用


柱状図は、地盤の詳細な情報を視覚的にわかりやすくまとめるために作成されます。ある地点でボーリング調査を実施し、採取した土の試料や地層の状況、標準貫入試験の結果などを整理して記載します。実際には専門の技術者が調査データをもとに作図し、色使いや記号を用いて各層の特徴をわかりやすく明示します。こうして作成された柱状図は、設計や施工の基礎資料として幅広く利用されているため、作図にあたっては正確さと見やすさが求められます。

柱状図 書き方

柱状図を書く際は、まず掘削地点の標高と地表を基準とした深度を正確に設定します。次に、ボーリング調査で得られた土質の種類や層の厚みを図中に表示し、砂質土や粘性土などの土質区分には専用の記号や色を用います。

標準貫入試験の結果であるN値も深度ごとに記入し、地盤の硬さを判断しやすくします。また、地下水位も図へ反映することで地盤の気象条件も把握できるように配慮します。全体を見やすく整理することが重要で、読み手が迅速に地盤の状態を理解できる構成が求められています。

柱状図 検索方法

柱状図は公共機関や専門の地盤調査会社から取得可能です。土地の所在地や調査年月日といった情報をもとに、国や自治体が運営する地盤情報検索サイトを利用して探せます。

インターネット上では、所在地を入力するだけで過去のボーリング調査結果や柱状図が閲覧できるサービスも増えています。新築や土地購入の際には、こうしたオンライン情報を活用すると手軽に地盤状況を把握できて便利です。

また、専門の調査業者への依頼も可能で、希望の調査範囲や目的に応じて最新の調査結果を入手できます。

柱状図 無料で入手する方法

無料で柱状図を入手するには、国土交通省や地方自治体が提供する地盤情報検索システムの利用が効果的です。これらのサービスは過去のボーリング調査データを収集しており、対象地域の地盤情報を手軽に調べることができます。

ただし、すべての土地で詳細な調査結果が無料で公開されているわけではないため、地域や調査の有無によって閲覧できる情報に差があります。公的な検索サービスで十分な情報が得られない場合は、専門の地盤調査会社に相談すると有償で最新の柱状図を作成してもらえます。

不動産購入や開発計画の段階で、できるだけコストを抑えて地盤の状況を把握したい場合には、まずこうした無料の公開データを活用してみるとよいでしょう。

まとめ

柱状図はボーリング調査の結果を視覚的に表したもので、地盤の土質や地層の状態を理解するために非常に役立ちます。また、N値や土質の種類を把握することで、地盤の硬さだけでなく、その土地特有の特徴や課題も明らかになり、建物の安全性や耐震性の基盤を正確に評価できます。

土地の購入や建築設計の際に柱状図を活用すれば、地盤の強弱や土質の違いを適切に見極めることができ、それに応じて最適な基礎工事や地盤改良方法を選択できます。これにより、将来的なリスクを減らし、長期間にわたって安心できる建物を実現することが可能です。

さらに、柱状図の正しい読み取り方を身につけることで、土質や地層構成をより具体的に解釈する力がつき、安全な建物づくりや土地活用に役立てることができます。地盤調査や柱状図に関する情報は専門的な側面もありますが、基本的な知識や土質の基礎情報を理解しておくことで、安心して土地開発や建設プロジェクトに着手できます。

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SAWAMURAについて

1950年の創業以来、地域に貢献すること、お客様の事業の発展に寄与することを目標に
さまざまな建築物を竣工してきました。1998年よりシステム建築事業をスタート。
豊富な経験と実績をもとに、さまざまなご要望にお応えします。

関西No.1のシステム建築実績。
積み重ねた施工実績とノウハウで、
確かな精度を保証します。

2020年
関西ブロック優秀ビルダー賞1位
2019年
関西ブロック優秀ビルダー賞3位
関西ブロック年間販売実績 第1位 5年連続受注賞
アティブビルダー銀賞受賞
2018年
関西ブロック年間販売実績 第3位 5年連続受注賞
アクティブビルダー銅賞受賞
2017年
アクティブビルダー銅賞受賞
2016年
アクティブビルダー銅賞受賞
2015年
アクティブビルダー 銅賞受賞
2012年
連続販売年数15年達成
2013年
15年連続受注賞
2008年
10年連続受注賞 2005年 5年連続受注賞
2004年
優秀ビルディング

資格所有者

  • 一級建築士 13人
    二級建築士 41人
    一級建築施工管理技士 29人
    一級土木施工管理技士 10人
  • 宅地建物取引士 19人
    設備設計一級建築士 1人
    土地家屋調査士 1人
    一級建設業経理士 2人
    中小企業診断士 1人​

会社概要

社名 株式会社澤村
本社 〒520-1121 滋賀県高島市勝野1108番地3
TEL. 0740-36-0130(代)
FAX. 0740-36-1661
大津オフィス 〒520-0242 滋賀県大津市本堅田三丁目33-16 エルミナ リアン 2F
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FAX. 077-573-8384
敦賀オフィス 〒914-0811 福井県敦賀市中央町一丁目8-10
TEL. 0770-22-6005
FAX. 0770-47-6405
資材センター 滋賀県高島市勝野873-1
創業 昭和25年12月6日
資本金 50,000,000円(グループ全体)
従業員数 182名(グループ全体)※2024年10月1日現在
売上高 63億円(グループ全体)※2024年9月実績
営業種目 建築一式、土木一式、大工工事、水道施設工事、とび・土工工事、造園工事、左官工事、石工事、屋根工事、タイル・れんが・ブロック工事、鋼構造物工事、鉄筋工事、舗装工事、板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事、内装仕上工事、熱絶縁工事、建具工事、宅地建物取引業、建築・土木設計、土地活用
許可・登録 〈建設業許可〉 
滋賀県知事許可(特・般-3) 第80123号
〈一級建築士事務所〉 
滋賀県知事登録(カ) 第126号
〈宅地建物取引業者〉 
滋賀県知事登録(12) 第1267号
取引銀行 滋賀銀行 高島支店
関西みらい銀行 安曇川支店
滋賀県信用組合 安曇川支店
関連会社 株式会社トータル・オーガニック・プランニング
沢村ホーム株式会社
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