倉庫・工場のシャッターはどう選ぶ?種類ごとの特徴や正しい選び方を解説

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倉庫や工場の建築を検討している方にとって、気になるのがシャッターの選び方ではないでしょうか。一口にシャッターと言っても、近年はさまざまな種類があり、機能性や見た目などに大きな違いがあります。
理想イメージを明確にして、種類ごとの違いを把握しておかないと、シャッター選びで失敗してしまう可能性があるため注意が必要です。
そこで、今回は倉庫や工場におけるシャッターの種類やそれぞれの特徴、正しい選び方などについて詳しく解説していきます。
倉庫・工場のシャッター選びが重要な理由
倉庫や工場のシャッター選びが重要なのはなぜなのでしょうか。主に以下のような理由が挙げられます。
・防犯性を高めるため
・大切な商品を守るため
・空調効率を維持するため
・異物混入を防ぐため
・倉庫内、工場内のにおいや煙を外部に漏れないようにするため
・人員の移動の支障にならないようにするため
シャッターの選び方次第で、倉庫・工場を守ることにつながるだけでなく、商品を守ることにもつながります。さらに、従業員の業務効率にも関わるため、シャッターは慎重に選ぶことが大切なのです。
倉庫・工場のシャッターの種類
倉庫・工場のシャッターにはどのような種類があるのでしょうか。ここからは、倉庫や工場で選べる主なシャッターの種類について解説します。
気密シャッター
気密シャッターは、気密性の高さが特徴のシャッターです。倉庫や工場内で煙が生じる場合、その煙を外部に漏れないようにする効果があります。また、気密性が高いため、外部からの隙間風を防いだり、砂やゴミ、虫などの侵入も防げるのが特徴です。
ワイドシャッター
倉庫や工場で比較的よく見られるのがワイドシャッターです。大きな開口部に設置できるシャッターであり、搬入口で使用されることが多い傾向にあります。また、フォークリフトやトラックなどが行き交う開口部でもワイドシャッターが用いられることが多いです。
防爆シャッター
発火性の高い現場で選ばれる防爆シャッターは、倉庫内や工場内で「可燃性ガス」「化学薬品」などを扱う際に適したシャッターの種類です。動作時の静電気をおさえる効果があるため、火災リスクの高い現場でも安心して使えます。
また、防爆性であるため、もしも爆発が起きても誘爆を防ぐことが可能です。外部や倉庫・工場周辺への被害を最小限に抑えやすいといったメリットがあります。
防煙シャッター
防煙シャッターとは、自動で煙を感知できるシャッターです。火災で煙が発生すると、シャッターが自動で閉まります。これにより、煙の蔓延を防ぐことができるのです。
煙が蔓延しにくくなることで、避難経路の確保を実現しやすくなり、人命を守ることにもつながります。
防火シャッター
防火シャッターは炎症を防ぐことを目的としたシャッターです。建物によっては、建築基準法に基づいて防火設備を設置しなければならないケースもあり、そういった現場で選ばれています。
万が一火災が発生しても、さらに燃え広がるのを防げるため周囲への被害をおさえたり、工場・倉庫の損失を最小限にしたりすることが期待されています。
重量シャッター
重量シャッターは、数あるシャッターの中でも厚みがあるのが特徴です。厚みは1.6mm以上にも及び、頑丈なシャッターです。厚みがあるため、耐久性が高いだけではなく、防犯性も期待できます。不審者の侵入を防げるため、大切な商品を守ることにもつながります。
高速シャッター
開閉速度の早さが特徴なのが、高速シャッターです。簡単かつスムーズに開閉できるため、従業員が行き交うことが多い場所でも多く使用されています。主に、空調管理が必要となる工場や倉庫などで使われています。
倉庫・工場のシャッターを選ぶポイント
倉庫や工場に設置するシャッターを選ぶ際には、以下のポイントをおさえて厳選しましょう。
・開閉スタイルで選ぶ
・目的に応じて選ぶ
・メーカーを基準にして選ぶ
・予算で選ぶ
シャッターは種類によってさまざまな特徴があるため、倉庫・工場のスタイルや理想のイメージと照らし合わせて選ぶ必要があります。
また、シャッターは種類が多いため、似た製品を比較しながら検討していくことも大切です。シャッター選びで失敗しないためにも、まずは「どのような効果を望むのか」「どのように開閉したいのか」「どんなメーカーを選びたいのか」「いくらまでなら選べるのか」を明確にしてみましょう。
おわりに
本ページでは、倉庫や工場に使えるシャッターの種類や、シャッターの選び方などについてご紹介しました。シャッターにはさまざまな種類があるうえに、それぞれ特徴が異なるため慎重に選ぶ必要があります。
現在、シャッターを選びたいと考えている方は、今回ご紹介した内容を参考にしながら自社に合うシャッターを選んでみてはいかがでしょうか。
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