工場内で効果的な改善活動を行うために必要なこと 【公式】工場建設・倉庫建設なら「カナリス建築」滋賀・京都・福井｜株式会社澤村

工場内で効果的な改善活動を行うために必要なこと

最終更新日:2017/03/30

その改善活動で、会社は儲かっていますか？

調査研究目的でさまざまな工場見学を行うコンサルタントの中には、生産性向上目的でさまざまな改善活動にチャレンジしても、実際は会社の利益は全く上がらない事例に気づく方々が大変多く見受けられます。

ネット上に溢れている業務改善法を見れば、確かに自分の工場の問題に適した内容のように思えるかもしれません。

しかし導入する改善活動の選定に誤りがあると、コストばかりが膨らんでイメージしていた結果が得られない可能性も出てくるのです。

各工程には変動性がある

改善活動を行う上で最初に知っておくべきなのは、工場内の各工程には設備故障の頻度や品質トラブル、処理時間のばらつきといった変動性が存在することです。

また各工程における生産能力差があることに気付かなければ、より良い改善活動は行なえない形となります。

ベストセラーから見えてくる改善活動の仕組み

こうした改善活動についてわかりやすく説明しているのは、イスラエルの物理学者ゴールドラット博士によって書かれた「ザ・ゴール」というベストセラーです。

この書籍の中には、工場内の生産性を最も下げている制約工程について、仕組みと考え方を変える取り組みを推奨しています。

制約工程における改善活動とは？

ザ・ゴールの中で紹介された制約工程への取り組みは、5つのステップに分かれています。

その中でも最も重視すべきなのは、制約工程の徹底活用と、それ以外の制約条件を制約工程に従属させる取り組みです。

生産性が最も低い制約工程の稼働率を最大限にすれば、「この工場の生産力はどこまであるのか？」といったことを見極められます。

またさまざまな改善活動をするベースを制約工程に合わせることで、作業工程におけるロボット化などによる無駄な出費も防ぎやすくなると言えるでしょう。

まとめ

今回は、イスラエルの研究者が着目した制約工程から工場内を活性化する取り組みについてご紹介してみました。

これから工場を作る上で稼働率を含めたさまざまな要素を高めるためには、工場の建設実績の豊富な業者に相談するのが最もおすすめです。

また建設段階でこうした取り組みに注目しておけば、後々効果的な改善目的で新たなマシンなどを導入するコストも抑えられますので、設計段階でさまざまな仕組みを検討するのが理想と言えるでしょう。