工場レイアウト設計の典型的問題を解決するエレガントな方法 【公式】工場建設・倉庫建設なら「カナリス建築」滋賀・京都・福井｜株式会社澤村

工場レイアウト設計の典型的問題を解決するエレガントな方法

最終更新日:2017/01/26

工場レイアウト設計は意外と難しい

工場レイアウト設計に関するコラムを読んでいると、省スペースに建てることのできる多層階構造の工場の多くに、典型的な問題が隠れていることに気付かされます。こうしたポイントを全く知らず、狭い敷地の中にマシンやラインを詰め込む形で工場を作ってしまうと、従業員の労力やコストだけでなく、事故などのトラブルが生じる可能性も膨らむと考えて良いでしょう。今回は、2階建て以上の工場倉庫のレイアウト設計を行なう上で、知っていただきたいポイントと、エレガントな解決法を紹介していきます。

機械を使った製造は1階、手作業の梱包は2階

多層階構造の工場を作る際には、重い機械を使った製造作業を行なうラインを1階に設けることから設計をしなければなりません。このポイントを全く考慮せず1階・2階の両方で同じ作業のできる工場設計にしてしまうと、柱や梁、床を強くする必要性によって、多くの建設コストがかかることになるのです。

2階建て工場における搬出搬入の矛盾と問題

重い機械を1階に配置し、2階で検品や梱包などの手作業を行なう工場を作ると、品物の流れや動線といった部分に問題が生じます。工場内で製造された商品や原材料を入れておく保管庫は、耐荷重の問題によって1階に作る必要があります。そうすると、1階で組み立てられた製品が2階で検品され、最後に再び1階の倉庫に入るという往復2パスの縦方向動線が生じてしまうのです。

動線における問題をエレガントに解決した方法

工場倉庫における大きな無駄とも言える動線の問題には、2階に製品搬出口を設けることで解消可能となった好事例が存在します。専門家による考察集によると、この工場では建物横に長いスロープを用意しているようです。このスロープを使ってトラックが直接2階まで上がってくると、その場で製品の積み込みができるため、階段やエレベーターなどを使って1階に完成品を下げるよりも遥かに高い効果が得られるそうです。

まとめ

今回は、2階建て以上の工場設計で生じやすい問題と、話題の解決事例について徹底解説してみました。こうした形でコストやリスク、無駄の解消のできる提案は、工場倉庫の設計施工実績の豊富な業者が得意としている内容です。より良い設計施工会社との出会いは、事業主の皆さんが抱えるさまざまな問題を解決に導いてくれますので、工場倉庫を作る際の業者選定は入念に行なうべきだと言えるでしょう。