工場を見える化する！？IoTの導入事例とメリット まとめ 【公式】工場建設・倉庫建設なら「カナリス建築」滋賀・京都・福井｜株式会社澤村

工場を見える化する！？IoTの導入事例とメリット まとめ

最終更新日:2016/12/27

工場にIoTを導入するための「はじめの一歩」とは？

あらゆるモノをネットワーク接続し、それぞれのサービスや機器が自律的に制御・通信することを目的としたIoTは、工場業界などでも多く取り入られ始めている考え方のひとつです。
2015年には経済産業省と総務省の協力により、「IoT推進コンソーシアム」が設立され、産学官一体で工場などへのIoTの土台作りが進みつつあると考えて良いでしょう。今回は、実際の導入事例を確認しながら工場内にIoTを取り入れるメリットなどを紹介していきます。

エネルギー使用量を「見える化」する

電気、ガス、水といったたくさんのエネルギーを使う工場では、こういったものをIoTによって見える化をすることで、削減効果を高めやすくなります。
またエネルギー削減における具体的な施策を立てる際には、「いつ？・どこで？（どのライン部門で）・何のエネルギーを？どれだけ？」という情報を把握することが必要不可欠となりますので、各種使用量をリアルタイムで計測・分析できるセンサーネットワークの構築は、工場内の問題を洗い出す上でも良き判断材料になると言えそうです。

生産設備の故障や異常を「見える化」で監視する

無人生産設備によって稼働する工場では、IoTを導入することでマシンや施設のトラブルをより早く確実に把握できるようになります。
また異常や故障の監視をネットワークを通して行なうようにすると、管理者の目視に頼る方法にありがちな「見落とし」や「発見までの時間ロス」といった問題も解消しやすくなるようです。
生産ラインや機種ごとの故障率がわかると設備投資に関する計画も立てやすくなりますので、想定外の出費に追われることも少なくなると言えるでしょう。

生産設備の稼働状況を「見える化」する

生産設備ごとに電力計を装着すると、電源のオン・オフや電力量によって工場内の稼働状況が把握しやすくなります。
従来の稼働や生産状況を管理するソフトウェアの多くは、「互換性がない」とか「導入コストが高すぎる」といったデメリットが多数存在していたため、シンプルな電力量によって一元管理をする方針に切り替えれば、設備投資の費用も抑えられると言えるでしょう。
またこうしたIoTによってさまざまな部分の「見える化」が可能になると、これまで見逃され続けてきた工場内の問題も可視化しやすくなります。