工場での寒さ対策とは!冬場でも快適空間で作業効率をアップ!

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工場での寒さ対策とは!冬場でも快適空間で作業効率をアップ!

冬場の工場や倉庫は厳しい寒さに見舞われることが多く、作業環境の過酷さに悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。このような寒さは従業員にとって辛いだけでなく、作業効率の低下や、手足がかじかむことによるケガや事故にもつながる可能性があります。 広い空間を持つ工場では、暖房設備だけでは室内全体を暖めることが難しいため、様々な工夫を取り入れた寒さ対策が不可欠です。 そこで本記事では、工場や倉庫における効果的な寒さ対策について詳しくご紹介します。

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※1 理想科学工業㈱霞ヶ浦工場の実例を元に、イメージ表示し得られたデータを元に室内空間の温度上昇を抑制することから、空調設備の温度を上げることで電気代等の削減が期待できます。
※2 クールサーム®の実証実験にて10年以上の耐久性を確認しています。詳しくは弊社スタッフまでお問い合わせください

この記事の監修者

株式会社澤村(SAWAMURA)

山々に囲まれ、琵琶湖を臨む滋賀県高島市。
株式会社澤村は1950年の創業以来、地域とともに歩みながら、信頼・実績・技術を受け継いできました。
現在、フィールドは滋賀・京都・福井まで広がり、130名を超えるスタッフと共に、設計・施工の一貫体制でお客さまのご要望にお応えしています。
本コラムは株式会社澤村が運営する工場建築・倉庫建築に関するお役立ちコラムです。

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工場内の温度が下がる要因


工場や倉庫は、オフィスや一般家庭と比べて、構造上、外気温の影響を受けやすいことや広い空間を持つことなど、いくつかの要因が組み合わさることで室温が大きく下がりやすくなります。ここでは、工場内の温度が下がる主な理由について解説します。

広大な空間が暖まりにくい

工場や倉庫の大きな空間と高い天井は、暖房効率を下げる要因となります。暖かい空気は上昇するため、天井付近に溜まりやすく、作業エリアである床付近は暖まりにくい傾向があります。 このため、空間全体を均一に暖めることが難しく、場所によって温度差が生じる温度ムラも発生しやすくなります。

床面からの冷気の発生

工場の床にはコンクリートが多く用いられていますが、この素材は熱伝導率が高いため、外気温の影響を受けやすく冷えやすい特性があります。特に冬場は、冷えた床が冷気の発生源となり、作業する方の足元から体温を奪って「底冷え」を引き起こします。これは単なる不快感だけでなく、血行不良や筋肉の硬直を招き、作業効率の低下や事故のリスクを高める要因となります。足元の冷えは、体調不良やモチベーションの低下にも繋がることが指摘されています。

外気温の影響を受けやすい立地

工場や倉庫は広い土地が必要なことや、騒音や排煙などを考慮して郊外や沿岸部に建設されることが多いです。周囲に建物が少ない場所では、風通しが良く外気温の影響を受けやすいため、街中に比べて冷え込みやすい傾向があります。また、山間部に近い立地の場合は積雪によりさらに寒さが厳しくなることもあります。 このように、工場や倉庫は立地条件によって外気温の影響を大きく受け、室内の温度が低下しやすい環境にあると言えます。

頻繁な人の出入り

工場では、従業員や車両、製品などの頻繁な出入りに伴い、ドアや搬入口の開閉が多く発生します。これにより、冬場は冷たい外気が室内に流れ込み、室内の暖かい空気が外部へ逃げやすくなります。特に大型の開口部では、一度の開閉で大量の空気が入れ替わるため、室温の低下に大きく影響します。この温度変化により、工場内の温度管理が一層困難になります。

工場で実施可能な寒さ対策


工場の寒さ対策は、従業員の健康維持と生産性向上に欠かせません。工場特有の広い空間や構造により室温が低下しやすい環境に対し、様々な対策が考えられます。ここでは、管理者側と従業員側それぞれで実施可能な具体的な寒さ対策についてご紹介します。設備投資を伴うものから、比較的容易に導入できるものまで、状況に応じた選択肢があります。

管理者による対策

工場や倉庫に大規模な空調設備を導入するには、高額なコストがかかるだけでなく、設置工事のために一時的に稼働を停止する必要が生じる場合があります。これは、業務の進行に大きな影響を与える可能性があります。そのため、管理者としては、比較的コストを抑えつつ効果的な寒さ対策を講じることが重要です。ここでは、そのような対策について具体的にご紹介します。

局所的に暖める暖房器具の導入

工場や倉庫の広大な空間全体を暖めるのは難しいため、作業スペースなど局所的に暖める暖房器具の導入が有効です。石油ストーブは暖房能力が高く即暖性がありますが、給油の手間や火気使用の制限があります。電気ストーブは火を使わないため安全性が高く、設置場所を選びにくい一方、長時間の使用で電気代が高くなる可能性があります。遠赤外線ヒーターは風の影響を受けにくく、体を芯から暖める効果が期待できます。それぞれの特徴を理解し、場所や用途に適した暖房器具を選ぶことが重要です。

空間を区切る間仕切りの設置

工場内の広い空間を効果的に暖めるには、間仕切りの設置が有効な手段です。特にビニールカーテンは、手軽に導入できる間仕切りとして注目されています。ビニールカーテンで作業エリアなどを区切ることで、暖房で温められた空気が広範囲に拡散するのを防ぎ、効率的に温度を保つことができます。これにより、作業スペースの体感温度を向上させることが期待できます。また、外部からの冷気の侵入を防ぐ効果も期待できます。 ビニールカーテンは設置や撤去が比較的容易で、大がかりな工事が不要な場合が多く、コストを抑えられる点もメリットです。

建物の断熱性能向上

工場や倉庫の建物の断熱性能を高めることは、冬の寒さ対策として非常に有効です。屋根や外壁に断熱材を施工することで、外からの冷気の侵入や室内の暖かい空気が外へ逃げるのを抑えることができます。特に工場では屋根からの熱の出入りが大きいため、屋根への対策が効果的です。断熱材の敷設や断熱効果のある塗料を塗布する方法などがあり、改修工事で対応可能です。窓ガラスを断熱性の高い複層ガラスに交換することも有効な手段です。これらの対策により、室温を快適に保ちやすくなり、暖房効率の向上や光熱費の削減も期待できます。

従業員が行える対策

工場の寒さ対策においては、管理者側による設備投資だけでなく、従業員一人ひとりが個人で対策を行うことも非常に重要です。寒さの感じ方には個人差があり、工場全体の温度を個々の従業員の快適な状態に合わせることは難しいためです。従業員が各自で防寒対策を講じることで、より快適に作業に取り組むことができます。

重ね着による体温調節

重ね着は体温調節の基本です。インナーで汗冷えを防ぎ、ミドルウェアで保温し、アウターで風を防ぐといったように、それぞれのウェアが持つ機能性を活かして重ね着することが効果的です。保温性の高いインナーや、電熱線が入ったヒーターベストなどを活用すると、着ぶくれを防ぎつつ暖かさを確保できます。体にフィットしすぎず、適度にゆとりのあるサイズを選ぶことで、空気の層が保温効果を高め、動きやすさも損なわずに作業効率の低下を防ぐことができます。

防寒性能のある小物活用

カイロは安価で手軽に入手でき、ポケットに入れるだけでなく、貼るタイプをインナーの上から背中や足に貼ると効果的です。首元にはネックウォーマーがおすすめで、薄手でも暖かさを保ちつつ作業の邪魔になりにくいものがあります。また、床からの冷え対策としてレッグウォーマーも有効です。足首からふくらはぎを保温することで、寒さの感じ方が変わります。休憩時にはホットドリンクで体を内側から温めることも効果的なので、管理者側で用意することも検討しましょう。これらの小物や対策を組み合わせることで、作業中の寒さを軽減し、快適性を向上させることができます。

様々な寒さ対策アイテム


工場や倉庫での寒さ対策として、様々なアイテムが活用されています。ビニールカーテンは空間を仕切り、暖房効率を高めるのに役立ちます。また、床からの冷気を遮断するマットは、足元の冷え対策に有効です。これらのアイテムを適切に選択し、使用することで、作業環境の快適性を向上させることが可能です。

ビニールカーテンの種類と利用法

ビニールカーテンには様々な種類があり、工場の用途や環境に合わせて選ぶことが重要です。例えば、視認性を重視する場合は透明タイプ、保温性と視認性を両立したい場合は半透明タイプ、寒さ対策を徹底したい場合は遮光タイプなどがあります。 また、素材には帯電防止や防炎、抗菌などの機能を持つものもあり、必要な機能に応じて選ぶことができます。頻繁な開閉が必要な場所では、耐久性の高い素材を選ぶと良いでしょう。設置場所の環境や目的を明確にすることで、最適なビニールカーテンを見つけることができます。用途に応じた適切な種類の選択は、ビニールカーテンの効果を最大限に引き出すために不可欠です。

床の冷気を遮断するマット

工場の床はコンクリートが多く冷えやすいため、足元からの冷気を遮断するマットが有効です。断熱性の高いマットを作業スペースに敷くことで、床からの冷えを防ぎ、従業員の底冷え対策になります。疲労軽減効果のあるマットもあり、長時間の立ち作業による負担を軽減し、作業効率の向上にもつながります。用途に合わせて様々な種類のマットがあるので、現場の状況に適したものを選びましょう。

体を内側から温める方法

体を温めるには、外側からの対策だけでなく、内側から温めることも重要です。温かい飲み物は手軽に体温を上げる方法の一つです。休憩時間などに、お茶やコーヒー、スープなどを飲むことで、体の芯から温まるのを感じられるでしょう。特に、体を温める効果のある生姜を使った飲み物もおすすめです。また、体を内側から温める食べ物を意識的に摂ることも効果的です。生姜や唐辛子などの香辛料、根菜類などが体を温める食材として知られています。これらの食材を食事に取り入れることで、血行が促進され、冷えの改善につながります。さらに、バランスの取れた食事は体熱を作り出す助けとなります。

総合的な防寒対策


工場における寒さ対策は、単に暖房設備を強化するだけでは十分ではありません。従業員の健康を守り、生産性を維持・向上させるためには、建物構造への対策や個人の備えなど、複数のアプローチを組み合わせた総合的な戦略が必要です。適切な対策は、作業効率の向上だけでなく、従業員の健康維持や労働災害の防止にも繋がります。

効果的な寒さ対策のためには、環境改善、従業員の意識向上、そして健康管理への配慮が重要となります。

従業員への意識向上

工場の寒さ対策を成功させるには、従業員の理解と実践が不可欠です。そのため、適切な教育プログラムを実施し、寒さが体調や作業効率に与える影響、効果的な防寒対策の方法などを具体的に伝えることが大切です。例えば、体温を保つための重ね着のコツや、寒冷環境での体調管理について指導します。教育の際は、一方的な説明だけでなく、従業員が参加できるワークショップ形式を取り入れると、主体的な意識向上につながります。

環境状態の定期的な確認

工場の寒さ対策を効果的に行うには、作業環境の定期的な確認が重要です。温度や湿度、気流などの環境データを継続的に測定し分析することで、対策の効果を客観的に把握し、必要に応じて改善を加えられます。作業場所ごとの細かな環境状態を把握し、データに基づいた対策を講じることで、より快適な作業環境を実現し、従業員の健康維持や生産性向上につなげることが可能です。

健康維持への取り組み

工場での寒さ対策は、従業員の健康を守る上で非常に重要です。寒冷な環境での作業は、体温低下による免疫力低下を招き、風邪やインフルエンザなどの感染症リスクを高める可能性があります。また、血行不良や筋肉の硬直を引き起こし、作業効率の低下や怪我のリスク増加につながることもあります。従業員が健康を維持し、安心して働ける環境を整備することは、生産性の向上にも繋がります。

まとめ

工場や倉庫の寒さ対策は、従業員の健康維持と生産性向上に欠かせません。低コストで導入しやすい対策としては、重ね着の推奨やビニールカーテンによる空間の仕切りが効果的です。また、中長期的な視点では、建物の断熱性能を高めるための設備投資も有効です。 従業員一人ひとりの意識向上や、作業環境の定期的な確認、健康管理への配慮など、総合的なアプローチがより快適で効率的な職場環境の実現につながります。 各工場の状況に合わせた最適な対策を講じることが重要です。

工場・倉庫の暑さ対策に『クールサーム®』

屋根に塗るだけで空調代を削減!※1

可視光線、近赤外線のほとんどを反射し、また一部吸収した太陽エネルギーを遠赤外線として放散、さらに遮断層を作り熱伝導を防ぐ、といった特性を持つNASAが開発した特殊なセラミックで屋根や壁面を塗装。劣化の原因となる紫外線もカットして、断熱効果は長期間(10年以上※2)持続可能。コスパの高い断熱素材です。

※1 理想科学工業㈱霞ヶ浦工場の実例を元に、イメージ表示し得られたデータを元に室内空間の温度上昇を抑制することから、空調設備の温度を上げることで電気代等の削減が期待できます。
※2 クールサーム®の実証実験にて10年以上の耐久性を確認しています。詳しくは弊社スタッフまでお問い合わせください

SAWAMURAについて

1950年の創業以来、地域に貢献すること、お客様の事業の発展に寄与することを目標に
さまざまな建築物を竣工してきました。1998年よりシステム建築事業をスタート。
豊富な経験と実績をもとに、さまざまなご要望にお応えします。

関西No.1のシステム建築実績。
積み重ねた施工実績とノウハウで、
確かな精度を保証します。

2020年
関西ブロック優秀ビルダー賞1位
2019年
関西ブロック優秀ビルダー賞3位
関西ブロック年間販売実績 第1位 5年連続受注賞
アティブビルダー銀賞受賞
2018年
関西ブロック年間販売実績 第3位 5年連続受注賞
アクティブビルダー銅賞受賞
2017年
アクティブビルダー銅賞受賞
2016年
アクティブビルダー銅賞受賞
2015年
アクティブビルダー 銅賞受賞
2012年
連続販売年数15年達成
2013年
15年連続受注賞
2008年
10年連続受注賞 2005年 5年連続受注賞
2004年
優秀ビルディング

資格所有者

  • 一級建築士 13人
    二級建築士 41人
    一級建築施工管理技士 29人
    一級土木施工管理技士 10人
  • 宅地建物取引士 19人
    設備設計一級建築士 1人
    土地家屋調査士 1人
    一級建設業経理士 2人
    中小企業診断士 1人​

会社概要

社名 株式会社澤村
本社 〒520-1121 滋賀県高島市勝野1108番地3
TEL. 0740-36-0130(代)
FAX. 0740-36-1661
大津オフィス 〒520-0242 滋賀県大津市本堅田三丁目33-16 エルミナ リアン 2F
TEL. 077-572-3879
FAX. 077-573-8384
敦賀オフィス 〒914-0811 福井県敦賀市中央町一丁目8-10
TEL. 0770-22-6005
FAX. 0770-47-6405
資材センター 滋賀県高島市勝野873-1
創業 昭和25年12月6日
資本金 50,000,000円(グループ全体)
従業員数 182名(グループ全体)※2024年10月1日現在
売上高 63億円(グループ全体)※2024年9月実績
営業種目 建築一式、土木一式、大工工事、水道施設工事、とび・土工工事、造園工事、左官工事、石工事、屋根工事、タイル・れんが・ブロック工事、鋼構造物工事、鉄筋工事、舗装工事、板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事、内装仕上工事、熱絶縁工事、建具工事、宅地建物取引業、建築・土木設計、土地活用
許可・登録 〈建設業許可〉 
滋賀県知事許可(特・般-3) 第80123号
〈一級建築士事務所〉 
滋賀県知事登録(カ) 第126号
〈宅地建物取引業者〉 
滋賀県知事登録(12) 第1267号
取引銀行 滋賀銀行 高島支店
関西みらい銀行 安曇川支店
滋賀県信用組合 安曇川支店
関連会社 株式会社トータル・オーガニック・プランニング
沢村ホーム株式会社
関西No.1のシステム建築実績。

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