熱中症予防チェックリスト|熱中症になりやすい条件や対処法などを詳しく解説

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熱中症は、高温多湿な環境下で体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもってしまう状態です。めまいや立ちくらみといった軽度な症状から、重症化すると意識障害や命に関わる場合もあります。熱中症は条件次第で誰でも発症する危険性がありますが、正しい知識を持って日頃から対策を行うことで十分に予防できます。このチェックリストを活用し、熱中症予防に努めましょう。
熱中症対策の重要性
熱中症は、適切な熱中症予防対策を行うことで防ぐことができます。気温が高い日や湿度の高い日はもちろん、体が暑さに慣れていない梅雨明けや急に暑くなった日などは特に注意が必要です。日々の生活の中で暑さに対する工夫を取り入れ、熱中症にかかりにくい体づくりを目指しましょう。
熱中症になりやすい条件
熱中症は暑いという理由だけでなく、「環境」「作業状況」「人」の3つの要因が組み合わさることで発生しやすくなります。これらの条件を知っておくことで、熱中症のリスクをより正確に判断し、適切な対策を講じることが可能です。
体調に関する項目
体調は熱中症の発症リスクに大きく関わってきます。睡眠不足や前日の深酒は、体の調子を崩しやすくなり熱中症にかかりやすくなる要因です。また、下痢や発熱といった症状がある場合も注意が必要です。持病がある方、特に糖尿病、高血圧症、心疾患、腎臓病などの疾患がある方は、熱中症のリスクが高まる可能性があります。乳幼児や高齢者も体温調節機能が十分でなかったり、低下していたりするため、熱中症になりやすい傾向があります。暑さに慣れていない人も熱中症になりやすい条件の一つです。
環境に関する項目
熱中症は環境によっても発生しやすさが大きく変わります。気温が高い、湿度が高いといった条件はよく知られていますが、風通しが悪い場所や閉めきった室内も注意が必要です。特に、急に気温が上昇した日や、日差しが強く地面からの照り返し(輻射熱)が多い場所では、より熱中症のリスクが高まります。屋内にいても、エアコンがない部屋や窓を閉め切った状態では室温が上昇しやすく、熱中症になる可能性があります。
行動に関する項目
どのような活動を行うかも熱中症のリスクに関係します。負担の大きい作業や慣れない作業は体力を消耗しやすく、熱中症を引き起こす可能性を高めます。長時間の屋外作業も同様にリスクが高まります。休憩を十分に取らなかったり、水分補給ができない状況も危険です。また、通気性の悪い衣服や保護具を着用していると、体からの熱が放出されにくくなり、熱中症になりやすくなります。
熱中症予防のためのチェック項目
熱中症を予防するためには、日々の心がけが重要です。これから挙げる熱中症予防のためのチェック項目を参考に、できることから実践してみましょう。これらの項目を意識することで、熱中症のリスクを減らし、安全に過ごすことにつながります。
日常的な体調管理
熱中症予防には、日頃からの体調管理が非常に大切です。毎朝起きたときに体温測定や健康チェックを行い、自身の平熱を知っておくことで、発熱などの体調の変化に早く気づくことができます。睡眠不足や疲労は熱中症のリスクを高めるため、しっかりと睡眠をとり、体の疲れをためないようにしましょう。バランスのよい食事を摂ることも、熱中症にかかりにくい体をつくる上で重要です。体調が悪いと感じた場合は、無理をせずに自宅で静養することが熱中症予防につながります。
水分と塩分の補給
熱中症予防の基本は、こまめな水分と塩分の補給です。のどの渇きを感じていなくても、定期的に水分を摂ることが大切です。特に、大量に汗をかいた時は、水分だけでなく汗によって失われた塩分も一緒に補給する必要があります。水だけを大量に飲むと、体液の塩分濃度が薄まり、かえって危険な場合があります。スポーツドリンクや、水に塩分を加えて調整した飲み物などが適しています。医療機関から水分や塩分の制限を受けている場合は、医師に相談の上、その指示に従いましょう。
暑さを避ける工夫
暑さを避ける工夫をすることも熱中症予防に効果的です。屋外にいる場合は、日傘や帽子を活用したり、日陰を選んで歩いたり休憩したりしましょう。天気のよい日は、気温が高くなる日中の外出をできるだけ控えることも検討します。屋内にいる場合は、エアコンや扇風機を適切に使用して室温を快適に保ちましょう。遮光カーテンやすだれを利用して、部屋に入る日差しを和らげるのも有効です。室温をこまめに確認する習慣をつけることも大切です。
暑熱順化
暑熱順化とは、体を暑さに慣れさせることです。急に暑くなったときに体が暑さに慣れていないと、熱中症になるリスクが高まります。気温が上がり始める時期から、無理のない範囲で適度に運動したり、湯船に浸かったりして汗をかく機会を増やし、体を暑さに慣らしていくことが熱中症予防につながります。
服装に関する注意点
熱中症予防のためには、服装にも注意が必要です。通気性が良く、吸湿性や速乾性のある素材の服を選ぶと、汗が蒸発しやすくなり体温の上昇を抑えることができます。屋外で活動する際は、直射日光を避けるために帽子を着用しましょう。作業内容によっては、身体を冷却する機能を持つ作業着や冷却グッズを効果的に活用することも有効な熱中症予防策です。
職場における熱中症予防対策
職場における熱中症予防対策は、労働者の安全と健康を守る上で非常に重要です。厚生労働省では、職場での熱中症予防について様々な対策を示しており、事業者はこれらの情報を参考に適切な対策を講じることが求められます。作業環境の管理、作業管理、健康管理、労働衛生教育などを包括的に実施することが、職場での熱中症を防ぐために不可欠です。
WBGT値の活用
WBGT(湿球黒球温度)は、熱中症予防のための指標であり、「暑さ指数」とも呼ばれています。気温、湿度、輻射熱(地面や建物からの熱)、気流を考慮した総合的な指標で、熱中症のリスクを判断するのに役立ちます。厚生労働省も職場での熱中症予防対策においてWBGT値の活用を推奨しています。作業場所のWBGT値を測定し、その値に応じて作業時間や休憩の頻度・時間を調整したり、作業の中止や身体作業強度の低い作業への変更などを検討することが効果的な熱中症予防対策となります。
休憩場所の確保
適切な休憩場所の確保は、職場での熱中症予防対策として非常に重要です。作業場所の近くに、エアコンが設置された屋内の休憩室や、日陰となる風通しの良い場所などを設けるようにしましょう。休憩場所には、体を冷やすための水やタオル、冷却材などを備えておくと、休憩中に効果的に体温を下げることができます。具合が悪くなった作業者が横になれる十分なスペースを確保することも大切です。
緊急時の対応準備
万が一、職場で熱中症が疑われる人が発生した場合に備え、緊急時の対応体制を整えておく必要があります。事前に、近くの医療機関の連絡先や所在地を確認しておきましょう。応急手当の方法を作業者に周知することも重要です。熱中症は短時間で容体が急変することもあるため、意識がない場合や自力で水分補給ができない場合は、ためらわずに救急車を呼ぶなどの迅速な対応が求められます。
熱中症のセルフチェック
熱中症のセルフチェックは、自分自身の体調や熱中症のリスクを簡易的に確認するための有効な方法です。日々の体調や活動内容、そして環境を振り返り、熱中症の危険度を知ることで、早期の対策につなげることができます。様々な機関が簡易的なセルフチェックリストを提供しており、これらを活用することで、より手軽に自身の状態を確認できます。
現在の状態を確認する
熱中症セルフチェックでは、まずご自身の現在の体調を確認します。具体的には、十分な睡眠が取れているか、朝食をしっかり食べたか、発熱や下痢、吐き気、だるさといった体調不良はないかなどをチェックします。また、前日の飲酒なども体調に影響を与える可能性があるため確認項目に含まれることがあります。これらの簡易的な項目を確認することで、熱中症になりやすい状態かどうかを把握し、無理な活動を避ける判断材料とすることができます。
熱中症の兆候を知る
熱中症の兆候を早期に知ることは、重症化を防ぐ上で非常に重要です。初期症状としては、めまいや立ちくらみ、顔のほてり、筋肉痛や筋肉のけいれん、大量の汗などが挙げられます。症状が進むと、頭痛や吐き気、体がだるいといった倦怠感、集中力や判断力の低下が見られることがあります。さらに重症化すると、意識障害やけいれん、高体温といった症状が現れます。これらの簡易的な兆候を把握しておき、少しでも体調に異変を感じたら、すぐに涼しい場所に移動して休憩を取るなどの対処を行うことが大切です。
熱中症が疑われる場合の応急処置
熱中症が疑われる人を見かけたり、自身に症状が現れたりした場合は、迅速な応急処置が重要です。まずは、風通しの良い日陰や、エアコンが効いた室内など、涼しい場所へ移動しましょう。衣服をゆるめて体を楽な状態にし、うちわや扇風機などで風を送ったり、体に水をかけたりして体温をゆっくりと下げるように努めます。首筋、脇の下、足の付け根など、太い血管が通っている部分を氷や保冷剤で冷やすことも効果的です。意識がある場合は、水分と塩分を同時に補給できるスポーツドリンクなどを飲ませますが、吐き気がある場合や意識がない場合は、誤嚥の可能性があるため無理に飲ませてはいけません。症状が改善しない場合や、意識がない場合は、すぐに救急車を要請し、医療機関での診察や治療を受けるようにしましょう。
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社名 | 株式会社澤村 |
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本社 | 〒520-1121 滋賀県高島市勝野1108番地3 TEL. 0740-36-0130(代) FAX. 0740-36-1661 |
大津オフィス | 〒520-0242 滋賀県大津市本堅田三丁目33-16 エルミナ リアン 2F TEL. 077-572-3879 FAX. 077-573-8384 |
敦賀オフィス | 〒914-0811 福井県敦賀市中央町一丁目8-10 TEL. 0770-22-6005 FAX. 0770-47-6405 |
資材センター | 滋賀県高島市勝野873-1 |
創業 | 昭和25年12月6日 |
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売上高 | 63億円(グループ全体)※2024年9月実績 |
営業種目 | 建築一式、土木一式、大工工事、水道施設工事、とび・土工工事、造園工事、左官工事、石工事、屋根工事、タイル・れんが・ブロック工事、鋼構造物工事、鉄筋工事、舗装工事、板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事、内装仕上工事、熱絶縁工事、建具工事、宅地建物取引業、建築・土木設計、土地活用 |
許可・登録 | 〈建設業許可〉 滋賀県知事許可(特・般-3) 第80123号 〈一級建築士事務所〉 滋賀県知事登録(カ) 第126号 〈宅地建物取引業者〉 滋賀県知事登録(12) 第1267号 |
取引銀行 | 滋賀銀行 高島支店 関西みらい銀行 安曇川支店 滋賀県信用組合 安曇川支店 |
関連会社 | 株式会社トータル・オーガニック・プランニング 沢村ホーム株式会社 |
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