製品回転率の計算から倉庫内部の状況を分析してみよう 【公式】工場建設・倉庫建設なら「カナリス建築」滋賀・京都・福井｜株式会社澤村

製品回転率の計算から倉庫内部の状況を分析してみよう

最終更新日:2016/04/08

倉庫在庫を適正に保つメリットとは？

在庫量を適正に保っている倉庫には、無駄な賃貸料や税金、保険料、空調管理費などのコストが低い特徴があります。

これに対して適正量を把握せず、必要以上の在庫をたくさん保管している倉庫には、保管用スペースや製品移動を行う人件費といった、想像以上のコストがかかっているのです。

また出荷や移動のない在庫は、「お金を生まない製品」といっても過言ではありませんので、倉庫の在庫や回転率を把握して内部のターンオーバーをスムーズにすることが上手な倉庫運営に繋がると考えて良いでしょう。

製品回転率を求めてみましょう！

倉庫内の適正在庫量などが全く把握できていない時には、下記の公式を用いて「1年間で倉庫内の製品が何回回転したか？」をあらわす製品回転率を求めてみてください。

製品回転率 = 売上高 / 平均在庫高 （回転）

製品回転率の高い倉庫は入出庫が円滑に行われているため、「製品がよく売れている」と判断できます。

これに対して製品回転率が低い場合は、倉庫内に同じ在庫が残っていて「製品があまり売れていない」と考えられるのです。

製品回転率は損益計算書と貸借対照表から求めることができますので、ぜひ計算してみてください。

求めた製品回転率から考えるべきこととは？

例えば、製品回転率が16回という数字だった場合は、「1年間に16回倉庫内の製品が売れた」ということになります。

また別な表現をすると、「製品が16回入れ替わらなければ、昨年の売上は生まれなかった」とも捉えることができるのです。

1年・365日を「年間16回」という回転数で割ると、倉庫に入っている製品全てが売れるまでの期間が算出されます。

例えば15日で製造できるものが回転するまで23日もの日数がかかっている倉庫では、8日間の「在庫が過大になっている期間が存在する」とも考えられるのです。

製品回転率を使って倉庫の状態を多角的に分析すると、在庫量や売上の低下といった慢性的な問題が改善されることもありますので、まずはこの数字を計算してみることから始めてみてください。

また倉庫や工場の増設をする場合にも、製品回転率を使った考え方が活用できますので、倉庫建築に強い建設業者と相談をしながら適正スペースを有する建物作りについて検討してみると良いでしょう。