屋根葺き替え、ガルバリウム鋼板の費用相場とリフォームのポイント
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自宅の屋根の劣化が気になり始めると、どのような屋根材でリフォームするべきか悩むものです。 中でもガルバリウム鋼板は、その高い耐久性とデザイン性から人気を集めています。
この記事では、ガルバリウム鋼板での屋根葺き替えにかかる費用相場やその内訳、メリット・デメリット、そして信頼できる業者の選び方まで、リフォームで後悔しないための重要なポイントを網羅的に解説します。
ガルバリウム鋼板屋根の葺き替え費用はいくら?総額と内訳を解説
ガルバリウム鋼板を用いた屋根の葺き替え費用は、一般的な30坪程度の住宅で120万円から280万円程度が相場とされています。この金額には、材料費だけでなく、足場の設置費用、既存屋根の撤去・処分費、人件費といった諸経費がすべて含まれることが一般的です。
ただし、屋根の形状、面積、劣化状況、使用するガルバリウム鋼板のグレードによって費用は大きく変動するため、あくまで目安として捉えることが重要です。 正確な金額を知るためには、専門業者による現地調査と詳細な見積もりが不可欠です。
屋根葺き替え費用の内訳【項目別にチェック】
屋根葺き替え費用の見積もりは、複数の項目で構成されています。 主な内訳として、まず作業の安全性と品質を確保するための「足場設置費」が必要です。 次に、既存の屋根材を取り外して処分する「既存屋根材撤去・処分費」、屋根材の下にある野地板などを補修する「下地補修費」がかかります。
さらに、二次防水の役割を担う「防水シート(ルーフィング)代」と「ガルバリウム鋼板本体の材料費」、そして屋根の頂上部などを覆う「役物板金工事費」が加わります。 その他、廃材の運搬費や現場管理費などの「諸経費」も全体の費用に含まれるのが一般的です。 これらの項目が詳細に記載されているか確認することが重要です。
葺き替え費用が高くなるケースと安くなるケース
屋根の葺き替え費用は、建物の条件によって変動します。 費用が高くなる主なケースは、屋根の形状が複雑で作業に手間がかかる場合や、屋根面積が広い場合です。 また、既存の屋根下地の劣化が激しく、大規模な補修が必要な場合も費用が上乗せされます。
断熱材一体型などの高機能なガルバリウム鋼板を選んだり、既存の屋根材にアスベストが含まれていて特別な処分が必要になったりする場合も、総額は高くなる傾向にあります。 逆に、屋根がシンプルな形状で面積が狭く、下地の状態が良好であれば、費用は比較的安く抑えることが可能です。 標準的なグレードの材料を選ぶこともコストダウンにつながります。
屋根の葺き替え費用を賢く抑える方法
屋根の葺き替え費用を賢く抑えるためには、いくつかの方法があります。 まず基本となるのが、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」です。 これにより、費用や工事内容を比較検討し、適正価格を把握できます。
また、台風や強風などの自然災害で屋根が破損した場合は、火災保険が適用できる可能性があるため、加入している保険の内容を確認することも有効です。 自治体によってはリフォームに関する補助金や助成金制度を設けている場合があるので、お住まいの地域の制度を調べてみるのも良いでしょう。 さらに、外壁塗装など足場を必要とする他のリフォームと同時に行うことで、足場代を一度で済ませられ、トータルの費用を節約できます。
そもそもガルバリウム鋼板とは?特徴をわかりやすく解説
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウム、亜鉛、シリコンから成る合金でめっきされた鋼板のことです。 この特殊なめっき層が、鋼板本体をサビから強力に保護します。
軽量でありながら非常に耐久性が高く、サビにも強いという特性から、近年、住宅の屋根材や外壁材として非常に人気が高まっています。 また、カラーバリエーションやデザインも豊富なため、さまざまなスタイルの住宅に合わせやすいのも魅力の一つです。 これらの優れた特徴が、多くのリフォームでガルバリウム鋼板が選ばれる理由となっています。
ガルバリウム鋼板に葺き替える5つのメリット
ガルバリウム鋼板を屋根材として選ぶことには、多くのメリットがあります。 特筆すべきは、その高い耐久性とメンテナンス性の良さです。 また、従来の屋根材に比べて非常に軽量であるため、建物の耐震性向上にも寄与します。 サビに強く、美しい外観を長期間保てる点や、デザインの自由度が高いことも魅力です。
さらに、施工方法の選択肢が広く、既存の屋根の状態によってはコストを抑えたリフォームも可能になります。 ここでは、これらのメリットを5つの項目に分けて具体的に解説します。
メリット1:耐久性が高く長期間メンテナンスの手間が少ない
ガルバリウム鋼板は、表面のめっき層が鋼板を保護することで、非常に高い耐久性を発揮します。 製品や環境によって異なりますが、一般的に25年から40年程度の耐用年数が期待でき、スレートやトタンなどの他の屋根材と比較して長持ちします。 サビや腐食に強いため、頻繁なメンテナンスを必要としない点も大きな利点です。
定期的な塗装メンテナンスの推奨周期も10年から20年と比較的長く、一度施工すれば長期にわたって安心して使用できるため、維持管理にかかる手間とコストを抑えることが可能です。 この長期的な経済性は、ガルバリウム鋼板が選ばれる大きな理由の一つです。
メリット2:屋根が軽くなり家の耐震性が向上する
ガルバリウム鋼板の大きな特徴の一つが、その軽さです。 日本瓦と比較すると、その重量は約10分の1程度しかありません。 屋根材を軽量なものに交換するリフォームを行うと、建物の総重量が軽くなり、重心が下がります。
これにより、地震が発生した際の建物の揺れが小さくなり、柱や梁への負担が軽減されるため、結果として家の耐震性が向上します。 特に、築年数が経過した木造住宅や、重い瓦屋根の家では、この耐震性向上の効果は顕著に現れます。 地震の多い日本において、屋根を軽くすることは、住まいの安全性を高める上で非常に有効な対策となります。
メリット3:サビに強く見た目の美しさが長持ちする
ガルバリウム鋼板の表面は、アルミニウムと亜鉛を主成分とするめっきで覆われています。 このめっき層が、サビの発生を防ぐ上で二重の役割を果たします。 まず、亜鉛が鉄より先に溶け出して鋼板を守る「犠牲防食作用」が働きます。 さらに、アルミニウムが表面に強力な保護膜を形成し、腐食の進行を長期間にわたって抑制します。
この二つの作用が組み合わさることで、ガルバリウム鋼板は優れた防錆性能を発揮し、酸性雨などにも強い抵抗力を示します。 そのため、沿岸部などの塩害が懸念される地域でも使用しやすく、美しい外観を長期間維持することが可能です。
メリット4:デザインやカラーが豊富で外観に合わせやすい
ガルバリウム鋼板は、デザインの自由度が高いことも魅力の一つです。 ブラック、ブラウン、シルバーといった定番色から、グリーンやブルーなどの個性的な色まで、カラーバリエーションが非常に豊富に揃っています。 また、表面の加工も多様で、光沢のあるものから、マットで落ち着いた質感のつや消しタイプまで選べます。
形状も、直線的でシャープな印象を与えるシンプルなデザインから、瓦のような波型をした和風のデザインまであり、モダンな住宅から伝統的な家屋まで、あらゆる外観デザインに調和させることが可能です。 この選択肢の多さにより、理想通りの外観リフォームを実現できます。
メリット5:カバー工法(重ね葺き)にも対応できる
ガルバリウム鋼板は非常に軽量な素材であるため、「カバー工法(重ね葺き)」というリフォーム手法に対応できます。 カバー工法とは、既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を被せる工事方法です。 この工法を選択すると、既存屋根の解体・撤去費用や処分費用がかからないため、葺き替えに比べてコストを抑えられます。
また、廃材が出ないため環境への負荷が少なく、工期も短縮できるというメリットがあります。 ただし、この工法は既存の屋根がスレートや金属屋根の場合に適用されることが多く、屋根下地の劣化が激しい場合や、瓦屋根からの屋根葺き替えでは採用できないなど、一定の条件があります。
後悔しないために知っておきたいガルバリウム鋼板のデメリット
ガルバリウム鋼板は多くのメリットを持つ優れた屋根材ですが、採用を決定する前にはデメリットについても正しく理解しておくことが重要です。 例えば、表面の傷への対処や、雨音などの遮音性、他の屋根材と比較した場合の初期費用などが挙げられます。 これらの注意点を事前に把握し、対策を講じることで、リフォーム後の後悔を防ぐことができます。
ここでは、ガルバリウム鋼板の主なデメリットを3つのポイントに分けて解説し、それぞれへの対策も併せて紹介します。
デメリット1:表面に傷がつくとサビが発生しやすくなる
ガルバリウム鋼板の防錆性能は、表面を覆うめっき層によって保たれています。 そのため、硬い物が飛来したり、施工中に工具を落としたりして表面に深い傷がつき、中の鋼板が露出してしまうと、その部分からサビが発生する可能性があります。 このサビが広がると、屋根全体の耐久性を損なう原因にもなりかねません。
小さな傷であれば、専用の補修塗料でタッチアップすることも可能ですが、傷の程度によっては部分的な張り替えが必要になることもあります。 施工時には丁寧な取り扱いが求められ、台風の後などには飛来物による傷がないか点検すると安心です。
デメリット2:製品によっては雨音が響きやすい
ガルバリウム鋼板は金属製の薄い板であるため、素材の特性上、雨粒が当たった際の音が室内に響きやすいという性質があります。 特に、屋根の下が寝室やリビングになっている場合、大雨の際には雨音が気になるかもしれません。 このデメリットを軽減するためには、いくつかの対策が有効です。 例えば、屋根材の裏面に断熱材や制振材が一体化された製品を選ぶ方法があります。
また、下葺き材である防水シート(ルーフィング)に、防音性能を持つタイプを使用することでも、雨音の伝わりを大幅に和らげることが可能です。 業者と相談し、住環境に合ったガルバリウム鋼板や副資材を選ぶことが重要です。
デメリット3:スレートなどに比べて初期費用がやや高めになる
屋根材の価格を比較すると、ガルバリウム鋼板は、日本で広く普及しているスレート(コロニアル、カラーベスト)などの屋根材に比べて、材料費が高くなる傾向があります。 そのため、屋根葺き替えの初期費用だけを見ると、他の屋根材よりも割高に感じられるかもしれません。 しかし、費用を考える際には長期的な視点を持つことが重要です。
ガルバリウム鋼板は耐久性が高く、スレートに比べて塗り替えなどのメンテナンス頻度が少ないため、将来的にかかる維持費用を含めたトータルコスト(ライフサイクルコスト)で比較すると、結果的に経済的になる場合も少なくありません。 初期費用の相場と将来的なメンテナンス計画の両方を考慮して検討することが求められます。
葺き替えとカバー工法(重ね葺き)どっちを選ぶべき?
ガルバリウム鋼板を使った屋根リフォームには、主に「葺き替え」と「カバー工法(重ね葺き)」の2種類があります。 葺き替えは既存の屋根をすべて撤去して新しくする工法、カバー工法は既存の屋根の上に新しい屋根を重ねる工法です。
どちらを選ぶべきかは、現在の屋根の状態、予算、そしてリフォームに何を求めるかによって異なります。 それぞれの工法の特徴とメリット・デメリットを正しく理解し、自宅の状況に最適な方法を選択することが、満足のいく屋根葺き替えにつながります。
葺き替えとカバー工法の違いを比較
葺き替えとカバー工法の最も大きな違いは、既存屋根を撤去するかどうかです。 葺き替えは既存屋根をすべて撤去するため、屋根の下地である野地板の状態を直接確認し、傷んでいる部分を補修・交換できる点が最大のメリットです。 費用は高くなり工期も長くなりますが、屋根の根本的な問題を解決できます。
一方、カバー工法は既存屋根の上に重ねるため、撤去・処分費用がかからず、コストを抑えて工期も短縮できます。 ただし、下地の状態を確認できないことや、屋根の重量が若干増すというデメリットがあります。 どちらの工法が適しているかは、屋根の劣化状況によって判断が分かれます。
【状況別】葺き替えがおすすめなケース
葺き替え工法は、屋根に根本的な問題がある場合に推奨されます。 例えば、すでに雨漏りが発生している場合や、屋根裏から見て野地板にシミや腐食が見られるなど、下地の劣化が明らかなケースです。 下地から一新することで、雨漏りの原因を根本から断ち、安心して長く住める家にすることができます。
また、現在が重い瓦屋根で、耐震性を向上させるために軽量な屋根材に変えたい場合も、葺き替えが必須となります。 さらに、旧式のスレート屋根などに含まれるアスベストを、将来的なリスク回避のために完全に撤去したいと考える場合にも、葺き替えが最適な選択肢です。
【状況別】カバー工法がおすすめなケース
カバー工法は、既存の屋根の下地に大きな問題がなく、表面的な劣化が主なリフォーム理由である場合に適しています。 例えば、スレート屋根の色あせやひび割れが目立つものの、雨漏りは発生していないといった状況です。 この工法の一番のメリットは、コストを抑えられる点にあります。
既存屋根の解体・処分費用がかからないため、屋根葺き替えの総額を大幅に削減できます。 また、工期が短く、工事中の騒音やホコリの発生も少ないため、居住者や近隣への負担を軽減したい場合にも向いています。 アスベスト含有屋根材を撤去せずに封じ込める形で工事ができる点も、選択理由の一つになります。
失敗しない屋根葺き替え業者の選び方
屋根葺き替えリフォームの成功は、信頼できる業者に依頼できるかにかかっています。 しかし、数多くの業者の中からどこを選べば良いのか、判断に迷うことも少なくありません。 業者選びで失敗しないためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
見積もりの取り方から、実績の確認、保証内容のチェックまで、後悔のないリフォームを実現するために、業者選定の際に確認すべき具体的な項目を解説していきます。
相見積もりで複数の業者を比較検討する
適切な業者を選ぶための第一歩は、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」です。 1社だけの見積もりでは、提示された価格や工事内容が適正なのかを客観的に判断することが困難です。
少なくとも2〜3社の業者に現地調査を依頼し、見積もりを提出してもらいましょう。 その際、単に総額の安さだけで比較するのではなく、工事内容の詳細、使用する材料のグレード、工期、そして担当者の対応や専門知識などを総合的に見比べることが重要です。 各社の提案を比較することで、自宅の状況に最も合ったプランを見つけやすくなり、悪徳業者を避けることにも繋がります。
見積書に詳細な内訳が記載されているか確認する
信頼できる業者が提出する見積書は、工事内容の内訳が詳細に記載されています。 「屋根工事一式」といった大まかな表記ではなく、「足場代」「既存屋根撤去費」「下地補修費」「防水シート」「ガルバリウム鋼板本体」のように、各項目で単価と数量が明確に示されているかを確認してください。
内訳が詳細であれば、どの作業にどれくらいの費用がかかるのかが分かりやすく、不要な工事が含まれていないかチェックできます。 もし見積書に不明な点や曖昧な項目があれば、契約前に必ず業者に質問し、納得できる説明を求めることが大切です。 誠実な業者であれば、丁寧に説明してくれるはずです。
金属屋根の施工実績が豊富かチェックする
ガルバリウム鋼板などの金属屋根の施工には、瓦やスレートとは異なる専門的な知識と技術が求められます。 そのため、業者を選ぶ際には、金属屋根の施工実績が豊富かどうかを必ず確認しましょう。 業者のウェブサイトに掲載されている施工事例を見たり、直接これまでの実績について尋ねたりするのが有効です。 特に、自宅と似たような条件での施工経験があるかを確認すると、より安心して任せられます。
メーカーが発行する施工店認定や資格の有無も、技術力を判断する上での一つの指標になります。 実績豊富な業者は、素材の特性を熟知しており、適切な施工で鋼板の性能を最大限に引き出してくれます。
保証やアフターフォローが充実しているか
屋根のリフォームは、工事が終わればすべて完了というわけではありません。 万が一、施工後に雨漏りなどの不具合が発生した場合に備え、業者がどのような保証を用意しているかを確認することは非常に重要です。 保証には、工事の不備に対する「自社施工保証」と、屋根材自体の不具合に対する「メーカー製品保証」の2種類があります。
契約前に、それぞれの保証期間や保証の対象となる範囲を、必ず書面で確認してください。 また、定期的な点検などのアフターフォロー体制が整っているかもチェックしましょう。 長期にわたって住まいの安全をサポートしてくれる、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
ガルバリウム鋼板への屋根葺き替え工事の基本的な流れ
ガルバリウム鋼板への屋根の葺き替えを検討する際、実際にどのような手順で工事が進むのかを知っておくと、計画を立てやすくなります。 業者への最初の問い合わせから、現地調査、契約、そして実際の工事を経て引き渡しに至るまで、一連の流れにはいくつかのステップがあります。
ここでは、一般的な屋根葺き替え工事がどのように進められるのか、その基本的な流れを段階ごとに分かりやすく解説します。 事前に工程を把握しておくことで、リフォーム期間中も安心して過ごすことができます。
STEP1:業者への問い合わせ・現地調査
屋根葺き替えリフォームの第一歩は、気になるリフォーム業者へ電話やウェブサイトのフォームから問い合わせることです。 相談内容を伝えると、日程を調整した上で業者が現地調査に訪れます。
現地調査では、専門のスタッフが実際に屋根に上り、屋根の面積や形状の計測、現在の屋根材の種類や劣化状況、雨漏りの有無、下地の状態などを詳細に確認します。 この調査で得られた情報が、後工程の見積もり作成や最適な工法の提案の基礎となるため、非常に重要なステップです。 疑問点や要望があれば、この機会に遠慮なく伝えておきましょう。
STEP2:見積もりの提示・契約
現地調査の結果に基づいて、業者から詳細な見積書と工事プランが提示されます。 見積書には、使用するガルバリウム鋼板の種類、各工事項目の単価と数量、総額、工期などが記載されています。 内容をしっかりと確認し、不明な点があれば担当者に質問して解消しましょう。
複数の業者から相見積もりを取っている場合は、それぞれの内容を比較検討し、最も信頼できる業者を選びます。 工事内容、費用、保証など、すべての条件に納得ができたら、正式に工事請負契約を締結します。 契約書の内容も隅々まで確認し、後々のトラブルを避けるために必ず書面で取り交わすことが重要です。
STEP3:近隣への挨拶・足場の設置
工事契約が完了し、着工日が決まったら、工事開始前に近隣住民への挨拶を行います。 多くの場合、業者が施主と一緒に行いますが、工事中の騒音や車両の出入りなどで迷惑をかける可能性があることを事前に伝えておくことで、トラブルを未然に防ぎ、スムーズにリフォームを進めることができます。
挨拶が終わると、いよいよ工事が始まります。 まずは作業員の安全確保と施工品質の向上のため、建物の周囲に足場を設置し、塗料や粉塵の飛散を防ぐためのメッシュシートで全体を覆います。 この足場の設置が、本格的な屋根工事のスタートとなります。
STEP4:既存屋根の撤去・下地補修
足場の設置が完了すると、次に行うのは既存の屋根材の撤去作業です。 瓦やスレートなどを一枚ずつ丁寧に取り外し、下にある防水シートも剥がしていきます。 この作業により、屋根の下地である野地板が完全に露出した状態になります。 ここで、改めて野地板の劣化状況を詳細に確認します。
もし腐食や傷みが見られる箇所があれば、その部分を新しい合板に張り替えるなどの補修を行います。 この下地補修は、新しい屋根の寿命や性能を左右する非常に重要な工程です。 しっかりとした下地を整えることで、屋根の葺き替えの効果を最大限に引き出せます。
STEP5:防水シート・ガルバリウム鋼板の設置
下地の補修が完了したら、新しい防水シート(ルーフィング)を屋根全体に隙間なく敷き詰めます。 このシートは、万が一ガルバリウム鋼板の隙間から雨水が浸入した際に、建物内部への水の侵入を防ぐための重要な役割を担います。
防水シートの設置後、いよいよガルバリウム鋼板本体を取り付けていきます。 軒先から棟に向かって、一枚ずつ丁寧に固定し、屋根全体を覆います。 最後に、屋根の頂上部分を覆う棟板金や、屋根の端の部分を処理するケラバなどの役物を取り付け、雨水の侵入経路となりやすい部分をしっかりと仕上げて、屋根本体の工事は完了です。
STEP6:最終確認・引き渡し
屋根全体の工事が完了したら、足場を解体する前に、業者の担当者と施主が立ち会いのもとで最終確認を行います。 仕上がりに問題がないか、屋根に傷や凹みがないか、雨仕舞いが適切に行われているかなどをチェックします。 この時に、敷地内にゴミや廃材が残っていないかも確認しましょう。 もし気になる点や修正してほしい箇所があれば、この段階で指摘します。
すべての確認が完了し、双方が納得した上で、工事完了となり建物の引き渡しが行われます。 最後に、工事の保証書や関連書類を受け取り、すべての工程が終了します。 これで屋根葺き替えは完了です。
まとめ
ガルバリウム鋼板による屋根葺き替えは、耐久性や耐震性の向上など多くのメリットが期待できるリフォームです。 しかし、成功させるためには、費用相場を把握し、自宅の状況に合った工法(葺き替えかカバー工法か)を選択することが不可欠です。 また、ガルバリウム鋼板特有のメリットとデメリットを両方理解した上で検討を進める必要があります。
そして何よりも、信頼できる専門業者を見つけることが重要です。 複数の業者を比較検討し、詳細な見積もりと丁寧な説明、そして豊富な実績を持つパートナーを選ぶことで、満足のいく屋根リフォームが実現します。
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資格所有者
-
一級建築士 13人
二級建築士 41人
一級建築施工管理技士 29人
一級土木施工管理技士 10人 -
宅地建物取引士 19人
設備設計一級建築士 1人
土地家屋調査士 1人
一級建設業経理士 2人
中小企業診断士 1人
会社概要
| 社名 | 株式会社澤村 |
|---|---|
| 本社 | 〒520-1121 滋賀県高島市勝野1108番地3 TEL. 0740-36-0130(代) FAX. 0740-36-1661 |
| 大津オフィス | 〒520-0242 滋賀県大津市本堅田三丁目33-16 エルミナ リアン 2F TEL. 077-572-3879 FAX. 077-573-8384 |
| 敦賀オフィス | 〒914-0811 福井県敦賀市中央町一丁目8-10 TEL. 0770-22-6005 FAX. 0770-47-6405 |
| 資材センター | 滋賀県高島市勝野873-1 |
| 創業 | 昭和25年12月6日 |
| 資本金 | 50,000,000円(グループ全体) |
| 従業員数 | 182名(グループ全体)※2024年10月1日現在 |
| 売上高 | 63億円(グループ全体)※2024年9月実績 |
| 営業種目 | 建築一式、土木一式、大工工事、水道施設工事、とび・土工工事、造園工事、左官工事、石工事、屋根工事、タイル・れんが・ブロック工事、鋼構造物工事、鉄筋工事、舗装工事、板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事、内装仕上工事、熱絶縁工事、建具工事、宅地建物取引業、建築・土木設計、土地活用 |
| 許可・登録 | 〈建設業許可〉 滋賀県知事許可(特・般-3) 第80123号 〈一級建築士事務所〉 滋賀県知事登録(カ) 第126号 〈宅地建物取引業者〉 滋賀県知事登録(12) 第1267号 |
| 取引銀行 | 滋賀銀行 高島支店 関西みらい銀行 安曇川支店 滋賀県信用組合 安曇川支店 |
| 関連会社 | 株式会社トータル・オーガニック・プランニング 沢村ホーム株式会社 |
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