工場や倉庫におすすめのエアコンの選び方とは?

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工場や倉庫に最適なエアコンを選ぶことは、従業員の快適性や健康維持、製品の品質管理、そして機器の安定稼働に不可欠です。一般的なオフィスや店舗とは異なり、工場や倉庫は広大で天井が高い、人の出入りが多い、粉塵や油煙が発生しやすいなど、独自の環境課題を抱えています。これらの課題に対応するため、エアコンの種類や機能を慎重に検討する必要があります。本記事では、工場や倉庫に適したエアコンの選び方について詳しく解説します。

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可視光線、近赤外線のほとんどを反射し、また一部吸収した太陽エネルギーを遠赤外線として放散、さらに遮断層を作り熱伝導を防ぐ、といった特性を持つNASAが開発した特殊なセラミックで屋根や壁面を塗装。劣化の原因となる紫外線もカットして、断熱効果は長期間(10年以上※2)持続可能。コスパの高い断熱素材です。

※1 理想科学工業㈱霞ヶ浦工場の実例を元に、イメージ表示し得られたデータを元に室内空間の温度上昇を抑制することから、空調設備の温度を上げることで電気代等の削減が期待できます。
※2 クールサーム®の実証実験にて10年以上の耐久性を確認しています。詳しくは弊社スタッフまでお問い合わせください

この記事の監修者

株式会社澤村(SAWAMURA)

山々に囲まれ、琵琶湖を臨む滋賀県高島市。
株式会社澤村は1950年の創業以来、地域とともに歩みながら、信頼・実績・技術を受け継いできました。
現在、フィールドは滋賀・京都・福井まで広がり、130名を超えるスタッフと共に、設計・施工の一貫体制でお客さまのご要望にお応えしています。
本コラムは株式会社澤村が運営する工場建築・倉庫建築に関するお役立ちコラムです。

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工場・倉庫にエアコンが必要な理由

近年、地球温暖化の影響により、工場や倉庫での暑さ対策は喫緊の課題となっています。特に夏場は温度・湿度が高くなりやすく、作業環境の悪化は従業員の熱中症リスクを高め、命に関わる危険性も無視できません。また、不快な環境は集中力低下を招き、生産性の低下やミスの増加につながる可能性もあります。

エアコンの導入は、こうした課題の解決に不可欠です。室内の温度と湿度を適切に管理することで、従業員が快適に作業できる環境を整備し、熱中症や体調不良のリスクを軽減できます。 さらに、良好な環境は従業員のモチベーション向上や定着率の改善にも繋がり、結果として生産性向上や品質維持に貢献します。 また、温度・湿度管理は製品や材料の品質保持、機器の安定稼働や長寿命化にも寄与します。 このように、工場や倉庫にとってエアコンは、単なる快適設備ではなく、安全確保、生産性向上、品質管理、そして事業継続のための重要なインフラと言えるでしょう。

工場・倉庫に欠かせない業務用エアコン選び

工場や倉庫の環境に適した業務用エアコンを選ぶことは重要です。ここでは、設置場所の広さだけでなく、建物の構造や熱源の種類、人の出入りの頻度などを考慮して適切な機種を選ぶ必要があります。例えば、天井が高い空間には天吊形や床置形が適しており、粉塵や油煙が発生する場所ではフィルターの清掃が容易なタイプや、特殊な環境に対応した設備用エアコンが推奨されます。また、保管する製品の特性に合わせて温度や湿度を管理できる機能も確認しましょう。最適なエアコン選びは、快適な作業環境の実現と製品品質の維持に繋がります。

工場・倉庫におすすめの業務用エアコンのタイプとは?

工場や倉庫におすすめの業務用エアコンにはいくつかのタイプがあります。まず、特定の場所を集中的に冷暖房するスポット空調方式があります。これは、作業員や機器など、必要な箇所に絞って効率的に温度管理を行いたい場合に適しています。次に、特定の区域や部屋ごとに空調を管理する部分空調方式があります。エリアごとに異なる温度設定が必要な場合や、間仕切りがある空間に有効です。さらに、複数のゾーンをまとめて空調するゾーン空調方式があります。これは、工場全体に人がいる場合や、温度管理が必要な場所が分散している場合に適しています。最後に、空間全体を均一に空調する全体空調方式があります。これは、広い空間全体を快適な環境に保ちたい場合に用いられます。これらの空調方式に加え、エアコンの形状として天井吊形や床置形も工場や倉庫でよく選ばれています。天井が高い空間では、風をしっかりと届けられる天吊形や床置形が有効です。また、粉塵や油煙が発生しやすい環境には、フィルター清掃が容易なタイプや、耐環境性に優れたタイプを選ぶことが重要です。

スポット空調方式

スポット空調方式は、特定の場所や機器に向けて集中的に風を送り、温度や湿度を調整する空調方式です。空間全体ではなく、必要な場所のみを効率的に冷房・暖房できるため、エネルギーの消費を抑えられます。熱が発生しやすい溶接作業を行う場所や、一時的に温度管理が必要な場所など、特定のスポットに設置するのに適しています。工事を伴う場合もありますが、キャスター付きで移動しやすいタイプもあり、比較的容易に設置場所を変更できることも特徴です。

部分空調方式

部分空調方式は、工場内の特定の場所や区域に独立した空調システムを設置する方式です。これにより、場所ごとに適切な温度や湿度を設定・調節することが可能になります。生産ラインや扱う製品の種類によって求められる環境が異なる工場に適しており、必要な場所のみを空調するため、全体空調と比較して省エネ効果が期待できます。

ゾーン空調方式

ゾーン空調方式は、工場内の複数の区域や場所を、一つの空調システムで温度設定を管理する方式です。部分空調方式が区域ごとに独立した空調を設置するのに対し、ゾーン空調は広い範囲をカバーできるのが特徴です。 この方式は、工場全体に作業員がいる場合や、温度調整が必要な場所が分散している場合に特に有効です。 作業場や機械が設置されている低層階など、必要なゾーンに絞って空調を設置できます。

全体空調方式

全体空調方式は、工場や倉庫全体を一つの空調システムで管理する方式です。建物全体の温度や湿度を一定に保つことができるため、広範囲のエリアをまとめて空調したい場合に適しています。特に、人の配置や作業場所が固定されていない空間や、製品の品質管理のために温度・湿度を均一に保つ必要がある倉庫などに向いています。 ただし、エリアごとの個別調整は難しく、不要な場所まで空調する可能性がある点には注意が必要です。

工場・倉庫内の温度管理に適した業務用エアコンとは?

工場や倉庫の温度管理には、環境や用途に適した業務用エアコンを選ぶことが重要です。高天井の空間には大容量の天吊形が一般的に用いられますが、床まで風が届きにくい場合は送風機の併用も効果的です。また、天井への設置が難しい場合は床置形も選択肢となります。保管物の品質維持や作業者の快適性確保のため、温度調整機能はもちろん、粉塵や油煙が発生する環境では空気清浄機能やフィルター清掃機能がある機種も検討しましょう。必要なエリアのみを空調できる個別運転が可能なタイプは、電気代の節約にもつながります。

工場・倉庫用エアコンの選び方のポイント

工場・倉庫用エアコンを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。まず、空間の広さや天井の高さに見合った能力(馬力やkW)を持つエアコンを選ぶことが不可欠です。広大な空間や高天井の場所では、十分な気流を届けられるタイプの選定が重要になります。

また、工場や倉庫の稼働状況や保管物の特性に合わせて、全体空調、ゾーン空調、スポット空調といった最適な空調方式を検討することも大切です。さらに、製品の品質維持や従業員の快適性、熱中症対策のため、温度だけでなく湿度調整機能の有無も確認しましょう。 粉塵や油煙が発生しやすい環境の場合は、フィルターの自動清掃機能や耐腐食性を持つモデルなど、特殊な環境に対応できる機能があるとメンテナンスの手間を減らし、故障のリスクを低減できます。 初期費用だけでなく、長期的な視点でのランニングコストやメンテナンスのしやすさも考慮に入れて選定することが、経済的で効率的な運用につながります。

工場用エアコンの導入費用と補助金

工場用エアコンの導入費用は、本体価格に加えて設置工事費がかかります。設置費用は、選ぶエアコンのタイプや馬力、設置場所の状況によって大きく変動します。特に、室内機と室外機の距離が遠い場合や、室外機を屋上や壁面に設置する場合、また、古い建物でアスベスト調査が必要な場合などは費用が高額になる傾向があります。

導入にあたっては、国や自治体が提供する補助金制度を活用できる場合があります。特に省エネルギー性能の高いエアコンの導入に対して補助金が交付されるケースが多いです。 補助金の対象となる設備や申請期間は制度によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。

業務用エアコンの設置費用が高額になってしまうケースも

業務用エアコンの設置費用は、状況によって高額になる場合があります。例えば、室内機と室外機の間の距離が遠い場合、配管やケーブルが長くなるため材料費や工事費が増加します。また、業務用エアコンを設置する際に、適切な電源設備がない場合は、電源を新たに設けるための工事が必要となり、費用が高くなる要因となります。さらに、室外機の設置場所が屋上や壁面など、通常の場所以外である場合も、特別な工事や機材が必要となり、費用が上昇する可能性があります。

倉庫設計実績の多い業者と検討を

工場や倉庫の建設や改修を検討する際には、豊富な設計実績を持つ業者を選ぶことが重要です。多くの実績を持つ業者は、様々な規模や用途の倉庫建築に対応した経験があり、効率的で機能的な倉庫設計のノウハウを蓄積しています。また、予期せぬ問題への対応力も期待できます。例えば、物流の流れを考慮したレイアウトや、保管物品に適した設備、将来的な事業計画を踏まえた拡張性など、多角的な視点からの提案を受けられるでしょう。専門性の高い業者を選ぶことで、倉庫業法などの各種法令遵守も含め、安心してプロジェクトを進めることができます。

工場・倉庫の暑さ対策に『クールサーム®』

屋根に塗るだけで空調代を削減!※1

可視光線、近赤外線のほとんどを反射し、また一部吸収した太陽エネルギーを遠赤外線として放散、さらに遮断層を作り熱伝導を防ぐ、といった特性を持つNASAが開発した特殊なセラミックで屋根や壁面を塗装。劣化の原因となる紫外線もカットして、断熱効果は長期間(10年以上※2)持続可能。コスパの高い断熱素材です。

※1 理想科学工業㈱霞ヶ浦工場の実例を元に、イメージ表示し得られたデータを元に室内空間の温度上昇を抑制することから、空調設備の温度を上げることで電気代等の削減が期待できます。
※2 クールサーム®の実証実験にて10年以上の耐久性を確認しています。詳しくは弊社スタッフまでお問い合わせください

SAWAMURAについて

1950年の創業以来、地域に貢献すること、お客様の事業の発展に寄与することを目標に
さまざまな建築物を竣工してきました。1998年よりシステム建築事業をスタート。
豊富な経験と実績をもとに、さまざまなご要望にお応えします。

関西No.1のシステム建築実績。
積み重ねた施工実績とノウハウで、
確かな精度を保証します。

2020年
関西ブロック優秀ビルダー賞1位
2019年
関西ブロック優秀ビルダー賞3位
関西ブロック年間販売実績 第1位 5年連続受注賞
アティブビルダー銀賞受賞
2018年
関西ブロック年間販売実績 第3位 5年連続受注賞
アクティブビルダー銅賞受賞
2017年
アクティブビルダー銅賞受賞
2016年
アクティブビルダー銅賞受賞
2015年
アクティブビルダー 銅賞受賞
2012年
連続販売年数15年達成
2013年
15年連続受注賞
2008年
10年連続受注賞 2005年 5年連続受注賞
2004年
優秀ビルディング

資格所有者

  • 一級建築士 13人
    二級建築士 41人
    一級建築施工管理技士 29人
    一級土木施工管理技士 10人
  • 宅地建物取引士 19人
    設備設計一級建築士 1人
    土地家屋調査士 1人
    一級建設業経理士 2人
    中小企業診断士 1人​

会社概要

社名 株式会社澤村
本社 〒520-1121 滋賀県高島市勝野1108番地3
TEL. 0740-36-0130(代)
FAX. 0740-36-1661
大津オフィス 〒520-0242 滋賀県大津市本堅田三丁目33-16 エルミナ リアン 2F
TEL. 077-572-3879
FAX. 077-573-8384
敦賀オフィス 〒914-0811 福井県敦賀市中央町一丁目8-10
TEL. 0770-22-6005
FAX. 0770-47-6405
資材センター 滋賀県高島市勝野873-1
創業 昭和25年12月6日
資本金 50,000,000円(グループ全体)
従業員数 182名(グループ全体)※2024年10月1日現在
売上高 63億円(グループ全体)※2024年9月実績
営業種目 建築一式、土木一式、大工工事、水道施設工事、とび・土工工事、造園工事、左官工事、石工事、屋根工事、タイル・れんが・ブロック工事、鋼構造物工事、鉄筋工事、舗装工事、板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事、内装仕上工事、熱絶縁工事、建具工事、宅地建物取引業、建築・土木設計、土地活用
許可・登録 〈建設業許可〉 
滋賀県知事許可(特・般-3) 第80123号
〈一級建築士事務所〉 
滋賀県知事登録(カ) 第126号
〈宅地建物取引業者〉 
滋賀県知事登録(12) 第1267号
取引銀行 滋賀銀行 高島支店
関西みらい銀行 安曇川支店
滋賀県信用組合 安曇川支店
関連会社 株式会社トータル・オーガニック・プランニング
沢村ホーム株式会社
関西No.1のシステム建築実績。

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