廃工場の再利用！パナソニックが手掛ける植物工場の実態とは？ 【公式】工場建設・倉庫建設なら「カナリス建築」滋賀・京都・福井｜株式会社澤村

廃工場の再利用！パナソニックが手掛ける植物工場の実態とは？

最終更新日:2016/04/08

パナソニックが手掛ける植物工場システムとは？

全国にある空き倉庫や廃工場を活用して機能性野菜を作るというパナソニックの取り組みは、植物工場の将来にさまざまな可能性をもたらしていると考えられています。

今回は、そんなパナソニックが行う「農業への工業的アプローチ」について、詳しく解説していきます。

なぜパナソニックが植物工場を運営できるのでしょうか？

パナソニックが植物工場を運営できる理由は、制御、照明、空調、センシングといった大量生産技術が社内に揃っているからです。

システム構築に関連する全てのものを自社内で作れるパナソニックは、安価な導入コストで植物工場を建設できる要因が揃った企業と言われるようになりました。

また外注や下請けを使わないことによってスピーディーな方向転換も図れるため、時代に沿った植物工場建設への好条件が揃った会社であると考えられているのです。

パナソニックの技術はどんな形で植物工場に使われているのでしょうか？

植物工場の技術で最も注目すべきなのは、室内の温度差を1.5度位内に抑えられるパナソニックの特殊空調技術です。

またこの他にパナソニックでは反射板利用によって照明本数の半減に成功しているため、「低い電気料金の中で野菜栽培に最善の環境が維持できる工場」であると言われるようになりました。

実際に稼働した植物工場内では、業務用ウェアブルカメラやネットワーク監視システムも導入されるため、栽培環境のサポート体制といった意味でも安心の仕組みが整えられています。

植物工場がクリアすべき問題とは？

パナソニックでは、植物工場運営のハードルとなるさまざまな課題も分析しています。

植物工場の運営で最も大きな課題は「販売先の確保」、次いで問題となるのは、人件費や電気代、不均等な栽培環境です。

このような植物工場市場の実情から考察すると、パナソニックのシステムは「販売先の確保以外の課題をクリアできる内容」となるため、将来性の明るいビジネスであると言えるでしょう。

また植物工場で作られる野菜は特定栄養素の増減コントロールなどもできるため、低カリウム野菜をたくさん作ることで「高カリウム血症の患者さんへのアプローチを行う」といった特殊な販売手法も注目されています。

まとめ

廃工場や空き倉庫の中で野菜や果物を作るパナソニックの取り組みは、日本国内の農業に新たな革新を生み出す存在と言えそうです。

パナソニックでは野菜の販路についても検討中ということですので、今後の植物工場の未来に期待をしたいと思います。