清掃しやすい工場とは？清潔な環境のため設備や構造を見直すポイント 【公式】工場建設・倉庫建設なら「カナリス建築」滋賀・京都・福井｜株式会社澤村

清掃しやすい工場とは？清潔な環境のため設備や構造を見直すポイント

最終更新日:2021/03/09

「清潔感」は、心地よい環境を構築するための必須条件と言えるでしょう。

しかし工場や倉庫の中には、構造上どうしても清掃がしにくいものが存在します。

どのような構造だと清掃しにくいのか、そして清掃しやすくするためにはどうすればいいのかを踏まえて、確認したいポイントについて解説していきましょう。

「なにもない空間」はしっかり作れているか？

まず確認したいのは、工場や物置にあるさまざまな設備に対し、しっかり「なにもない空間」があるかというポイントです。

なにもない空間とは、設備や物置台と床とのあいだに生じる空間です。

設備や物置台が床にしっかり接触しているように見えても、実際には数ミリ、数センチのすきまができているものです。

こうしたすきまは掃除用具を潜り込ませるのは難しいものの、汚れ、ほこり、水などはあっさりと入り込んでしまいます。

すると見えない場所に汚れが溜まり、知らずしらずのうちにカビが生えるなど非常に不衛生な環境になってしまうのです。

工場や倉庫内のほこりっぽさや独特のカビ臭さは、多くの時間を過ごす社員にとってストレスになりやすいポイントです。

そのため、色んな部分に15㎝程度を目途にしっかりと空間を作るよう意識しましょう。

15㎝程度のすきまがあれば、モップ類で見えないところまで清掃しやすくなります。

さらに余裕があれば、60㎝程度を目安に高さを設けることによって、実際に人が入って清掃できるようになるでしょう。

さらに床だけでなく、壁についても同様に考えましょう。

壁にぴったり設備をくっつけるのではなく、やはり15㎝程度を目安にして空間を作れば、清掃しやすく清潔な環境を築きやすくなります。

高い部分にも工夫を取り入れよう

床と壁という、汚れが溜まりやすい二つの部分をクリアしたら、続いて注目したいのは「高い部分」です。

高い部分は、どうしても目が届きにくく、清掃もしにくくなってしまいます。

そのうえ高いところから落ちてきたほこりや虫の死骸が製品・商品に入ってしまえば、異物混入問題に発展してしまう可能性があります。

ロッカー類はできるだけ高さを抑え、高く積み上げて収納するのではなく無理なく手の届く範囲で管理するようにしましょう。

また棚やロッカーなど、どうしても高い部分ができてしまう部分には、意識的に傾斜をつけてみましょう。

傾斜をつけることによって、比較的ほこりが溜まりにくくなります。

もちろん「常に100％きれいな状態を保てる」というわけではありませんが、斜面になっていればこまめな清掃もしやすくなるでしょう。

入隅部分は構造から見直そう

どれほどきれいな状態をキープしていても、壁と床や天井のあいだといった入隅部分はほこりや粉塵が溜まりやすくなってしまいます。

なかなか目が届きにくく、気をつけていても知らずしらずのうちに汚れてしまうことがあります。

不衛生な状態を防ぎ汚れにくくするためには、入隅部分にR構造を設けましょう。

R構造なら汚れが蓄積しにくくなり、清掃がしやすくなります。

工場や倉庫の作業を行うスペースはもちろんのこと、更衣室や休憩室なども同様です。

多くの人が行き交う場所は、ほこりやゴミが溜まりやすく、またいつのまにか衣服や制服に付着してしまう可能性があります。

そのまま現場に入ることで異物混入に発展してしまうことから更衣室などもよく見直しておきましょう。

水回りは特に丁寧な排水環境を

工場や倉庫内の水回りは、カビや雑菌繁殖が起きやすい箇所です。

特に油や食材を扱う職種であればますます汚れやすく、虫も湧きやすくなってしまいます。

まずはゴミが流れ込まないよう、カゴ付きの排水桝を設置しましょう。

流れ込んだゴミは配管のつまり、虫の発生、悪臭の発生といったさまざまなトラブルの引き金になってしまいます。

入り込んだ汚れやゴミは処理に時間がかかってしまうので、日頃からこまめにゴミを取る習慣を作りましょう。

また、水回りは定期的に泡洗浄をすることをおすすめします。

泡状にした洗剤をスプレーにしてきれいにしたい部分に噴射し、数分から数十分ほどおいておくと、頑固な汚れも浮き出してきます。

そのあと水やぬるま湯でさっと洗い流せば、汚れを効果的に取り除くことができるでしょう。

水はけのいい場所であれば床や壁、作業台、棚といった部分も含め、まとめて洗浄できるのが魅力です。

洗剤を使うため雑菌などにも効果が期待でき、手でひとつずつ汚れを落としていくよりも時間がかかりません。

泡洗浄を日常的にするためには、濡れても問題のない環境を作っておきましょう。

コンセントなど水がかかると問題がある部分にはカバーを使うことで、濡らさずに全体を丸洗いできるようになります。

まとめ

清潔感のない環境は、働く人間にストレスを与えるほか異物混入をはじめとしたトラブルの引き金にもなりかねません。

何気なく設置しているものも、改めて置き直せば清掃しやすい環境を構築できるはずです。

工事や倉庫の改造、改築はぜひ澤村までご相談ください。