物流センターのレイアウト計画における方法と進め方 【公式】工場建設・倉庫建設なら「カナリス建築」滋賀・京都・福井｜株式会社澤村

物流センターのレイアウト計画における方法と進め方

最終更新日:2017/11/01

物流センターにおけるレイアウト計画ってどうやるの？

多くの作業要素で成り立っている物流センターは、レイアウト変更や見直しをすることで更に効率よく仕事ができる環境へと変わります。

その中でも大変重要な位置づけとなるレイアウト計画は、面積として捉えた作業要素を合理的に組み合わせていく考え方です。

今回は、物流センターの生産性向上やレイアウト計画の進め方について悩んでいる皆さんと一緒に、より良い結果に繋がる方法を確認していきます。

要求機能と目的の明確化

レイアウト計画を行う際には、従来の物流センターにおける役割や機能、位置づけを明確にしておく必要があります。

この作業をしっかり行なっておくと、現状レイアウトでの改善点・問題点の洗い出しや、評価基準についても設定しやすくなります。

また要求機能については実際に作業を行っているスタッフの方がより詳しく理解している可能性もありますので、レイアウト計画に着手する前に簡単なアンケートなどを実施してみても良いでしょう。

物流条件とフローの想定

レイアウト計画による失敗を防ぐためには、現行のセンターで行われている作業をフロー化しておく必要があります。

例えば、入荷→検品・入庫→保管→出庫・検品→出荷という一連の流れをフロー化すると、計画を進めていく上で欠かせない運用上のチェックなどもスムーズにできるようになります。

スペースの想定とスペース要素

物流センター内には、下記のようにしょう商品や作業特性による多くの区分が存在します。

・商品温度による管理区分
・出庫頻度におけるP-Q特性による取り扱い区分
・在庫量におけるP-Q特性による保管区分

こうした形である程度の区分が決まったら、その中に入る入荷場や出庫場、保管場、返品場、作業場におけるメイン通路、休憩所といったスペース要素の洗い出しも必要です。

ブロックプラン

次は、前項で出したスペース要素をそれぞれの相関性に配慮しながら、各区分への配置を進めていきます。

作業スペースの配置の仕方には、入荷場と出荷場の区分を明確にできるワンウェイ型と、入出荷作業の管理に適したUターン型の2種類があります。

一般的なレイアウト計画ではこれらの方法に沿った形でいくつかのプランを作り、そこから保守費や電力費、人員の負担といった幅広い視点で評価をしていく流れです。

こうした方法で完成したレイアウト計画は、理想的かつ意思決定資料として重要な位置づけとなります。