食品工場で起こりやすい異物混入トラブルと異物混入対策のポイント 【公式】工場建設・倉庫建設なら「カナリス建築」滋賀・京都・福井｜株式会社澤村

食品工場で起こりやすい異物混入トラブルと異物混入対策のポイント

最終更新日:2017/07/28

パッケージの切れ端・機械の破片

経年劣化したマシンから出た破片は、お客様の口内や体を傷つけるリスクのある重大な混入異物です。

こうした異物を乳幼児などが飲み込んでしまえば、命の危険に繋がることもあり得ます。

破片や切れ端などの異物混入を防ぐためには、パッケージ開封の手順や方法をきちんとマニュアルしたり、機械類の定期点検を行う習慣が必要です。

昆虫

食品工場で混入しやすい昆虫には、工場の外から入ってきた虫と、工場の中から発生したものの2種類があります。

換気扇や通気口から虫が入ってきやすい工場は、構造上問題があると考えられます。

これに対して食品加工を行なった野菜や肉などの処理を怠ると、そこから生じた虫が製品に混入することもあるため、注意が必要です。

カビ・ホコリ

カビやホコリといった小さな異物についても、お客様の健康被害に繋がる問題です。

特定の難しいカビなどが混入した場合は、かなり長い期間に製造された商品の自主回収などを行う必要が出てきます。

またホコリやカビが製品に混入する工場内は、食品加工に適さない環境とも言えますので、こういった問題が1度でも生じた場合は施設内の清掃や食品の管理や保管などについても見直しが必要になると言えるでしょう。

従業員の衣服・髪の毛・爪

食品加工を行う工場や倉庫では、異物混入を防ぐためにも作業者の爪や髪の毛の長さに注意しなければなりません。

特に爪については「作業中にいつの間にか折れていた！」といった状況で異物混入につながりやすい存在となるため、同じ現場で働くチーム員同士でチェックをする体制も必要だと言えるでしょう。

また工場内で着用する制服や白衣が古すぎる場合も繊維クズなどが出やすくなるため、定期的なクリーニングだけでなく管理や交換ができる仕組みにすることも必要だと言えるでしょう。

工場内で使っている事務用品や製品の一部

異物混入の中には、紙の資料の中に挟まっていた消しゴムのカスやクリップといった事例も存在します。

過去に1度でもクリップの混入があった食品工場や飲食店の中には、敢えて変わった色のクリップを使うことで、「どこで混入したのか？」の調査を行いやすくするところもあるようです。

また紙の資料を工場内に持ち込めばそれだけ異物混入のリスクが高まりますので、余計なものを現場に入れない仕組み作りも異物混入対策として必要なことだと言えるでしょう。