| 施工費・設計費はどのように決まる？店舗デザインにおける作業とお金の流れとは？

施工費・設計費はどのように決まる？店舗デザインにおける作業とお金の流れとは？

最終更新日:2017/10/19

店舗デザインで必要となるお金の流れを把握しよう

店舗開発を成功に導くためには、設計、施工、竣工と3つのステップで構成される店舗デザインについて「作業とお金の流れ」を把握しておくことがおすすめです。

一般の発注者ではわからない「施工費や設計費はどうやって決まるのか？」といったことを把握しておくと、建設会社との調整や交渉もスムーズに行なえます。

今回は、これから物件の決定というスタートラインに立った皆さんと一緒に、店舗内装工事におけるお金の流れと仕組みを確認します。

デザイン設計料にはどんな決まり方があるの？

店舗デザインに欠かせない設計料は、坪面積を基準に費用を決める会社が約6割となっています。

これに対して施工設計を一緒に行なう建設会社では、総施工費の10～12%前後を設計料にあてるケースが多いようです。

設計に関する費用は業者によって基準が異なる形となりますが、設計のみを行なう業者に依頼をする場合は「現場管理費用が含まれているか？」などについても確認するようにしてください。

施工料はどうやって決まるの？

外壁、空調、仮設、建具、塗装、内装といった施工料は、具体的に行なう工事内容によって金額が大きく変わる仕組みです。

例えば前店舗の内装の多くを引き継げる居抜き物件を利用する場合は、電気、ガス、水道、空調工事のそれぞれが10～20万円ほどで仕上がります。

これに対して新築に近いレベルで内装工事を行なう場合は水道だけでも70～110万円もの費用がかかってしまうのです。

物件や施工内容によって金額に開きの出る施工料は、「設備工事一式」よりも「細かく記載されている見積書」の方がコスト削減に向けた調整がしやすくなります。

業者選びによってもお金の流れは大きく変わる

新店舗オープンに向けた内装工事は、「設計デザイン会社+施工会社」もしくは「設計施工会社」のどちらかに依頼をするのが一般的です。

資金・スケジュールともに余裕があり、こだわりのデザインで店舗設計を行いたい場合は、前者の組み合わせで行なう依頼が適しているのです。

これに対して低コスト・短納期の店舗内装工事を求める場合は、一つの会社の中で全てが完結する設計施工会社に見積り依頼をする方が、作業やお金の流れの把握を含めて、発注者にとってのメリットが大きいと言えそうです。