Amazonが倉庫ロボットの火付け役になった経緯と理由 【公式】工場建設・倉庫建設なら「カナリス建築」滋賀・京都・福井｜株式会社澤村

Amazonが倉庫ロボットの火付け役になった経緯と理由

最終更新日:2016/08/24

Amazonが倉庫ロボットの火付け役になった経緯とは？

Amazonが倉庫ロボットの火付け役になった背景には、この市場で最も優秀な製品を作り続けるKiva Systemの買収が大きく関係しています。7億ドルを使ってKivaを独占したAmazonの動きは、他の企業に対して「別な方法を模索するしかない」という危機感を与えるようになりました。また2012年の買収当時は、Kiva以外に優秀な倉庫ロボットは存在しない状態だったため、多くの物流倉庫がロボット企業を求める市場を狙って多くのスタートアップが登場するようになったのです。

倉庫ロボットを導入したことでAmazonはどう変わった？

2016年時点で世界の倉庫において3万台のKivaロボットを稼働させるAmazonには、倉庫運用コストの20%カットという素晴らしい結果が生まれています。また具体的な金額としては、倉庫1つにつき約23億円（2,200万ドル）の削減を可能としていますので、Amazonの倉庫ロボット導入は「間違いなく成功した」と考えて良いでしょう。

作業スピードの速さがサービス向上に繋がる

Amazonの発表によると、これまで人間の手作業で60～75分かかっていた商品のピックアップ、梱包、発送までの一連の流れが、倉庫ロボットの導入よってたったの15分まで短縮されたようです。またロボットには人間よりも遥かに小回りが効くメリットがあるため、従来と比べて省スペースな倉庫でもたくさんの在庫を抱えられるようになっているのです。このように「小さな倉庫に多くの商品を保有すること」が可能となったAmazonは、土地代の削減によって送料や各種手数料を下げる取り組みも実現できる企業と位置付けて良いでしょう。

倉庫ロボット投資の回収は意外と簡単で早い

現段階でオートメーション化されていない世界100ヶ所以上の倉庫にKivaロボットの導入が完了すると、8億ドルもの削減によってKiva Systemを買収した時の7億ドルを簡単に回収できるようです。またこの8億ドルという数字は、諸経費を差し引いた金額となりますので、実際に生じている倉庫ロボットによる好循環はもっと大きいと考えて良いでしょう。

世界でも倉庫ロボットが登場し始めている

倉庫ロボット市場におけるAmazonの成功事例は、世界各国に存在するさまざまなロボット企業に良い影響を与えています。Fetch Roboticsという企業では、倉庫内で勤務する従業員をサポートする少し特殊なロボットを開発済みです。また近頃では、ミスがクレームに直結するピッキングの過程を自動化する企業も増えていますので、将来的に倉庫の在り方が変わると考えて良いかもしれません。