居抜き店舗・居抜き物件を利用するメリットとデメリット 【公式】工場建設・倉庫建設なら「カナリス建築」滋賀・京都・福井｜株式会社澤村

居抜き店舗・居抜き物件を利用するメリットとデメリット

最終更新日:2016/06/23

居抜き物件とは？

前に入居していたテナントや会社が作った設備、内装、造作などが全て残された物件を、「居抜き」と呼びます。

居抜きの中には、厨房設備といった内装の一部だけが残されている物件もあるため、全ての建物が「簡単な手直しだけで飲食店オープンができる」というわけではないようです。

また居抜きには、「前契約者がその物件から出る前に、次の借り手を探す」といった基本がありますので、次から次へと飲食店が変わる物件では居抜きが行われていると考えて良いでしょう。

居抜きの注意点！造作譲渡とは？

居抜き物件の中で使われていた厨房設備や食器、家具などが高額の場合は、前テナントと新テナントとの間で備品の売買をする「造作譲渡」が行われます。

新テナントが造作譲渡をOKとした場合は、店舗物件オーナーとの賃貸借契約だけでなく、前テナントとの資産譲渡契約や造作譲渡契約が必要となりますので、事務手続きなどの部分で少し面倒な点が居抜きのデメリットと考えて良いでしょう。

そんな造作譲渡には、実際に契約をした後で自分のセンスに合わないなどの違和感が生じることもありますので、安く備品が手に入ることだけに流されず、「必要か？不必要か？」といった部分から冷静に判断することが経費の無駄遣いにブレーキをかけると考えて良いでしょう。

居抜き店舗のメリットとデメリットとは？

店舗物件を貸しているオーナーにとってのメリットは、「空室期間なく新しい入居テナントが決まる」ということです。

物件を出て行く前テナントにとっては、「解体費用の節約」や「引き渡し直線まで営業可能」、「造作譲渡により想定外の収入が得られる」といったメリットがあると言われています。

これに対して今後新しいお店を出す新テナントにとっては、「安い予算で新店舗のオープンができること」が最大の魅力になると言えそうです。

そんな居抜き店舗のデメリットは、「前テナントの評判やイメージの影響を受けやすいこと」です。

特に前テナントの味や接客が悪く客の入りが悪かった場合は、その影響が新テナントにも影響するケースが多いと言われていますので、単純に「安く開店できる」とか「開店準備が少なくなる」といったことで入居の判断をすべきではないと言えるでしょう。

このように前テナントが作った悪いイメージが強い場合は、居抜き物件をそのまま使うのではなく、イメージチェンジに繋がるリフォーム工事などを検討した方が良さそうです。