工場の事務所を二重窓・内窓・二重サッシに変更!メリット・デメリットを解説

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工場の事務所で快適な作業環境を整えるためには、窓の断熱性や防音性の向上が重要です。そこで注目されるのが「二重窓・内窓・二重サッシ」です。これらの窓は断熱効果や防音性能を高めるだけでなく、省エネや防犯対策にも効果を発揮します。本記事では、二重窓の基本的な仕組みや使われるガラスの種類、設置費用、工事時間、さらにメリット・デメリットについて詳しく解説します。

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この記事の監修者

鈴木 戒

JHTC HACCP上級コーディネーター / MBA

2020年からSAWAMURAの食品工場プロジェクトに参画。2022年から正式入社し同職に。食品工場建築と資産活用で多くの実績を持つプロフェッショナル。

目次

二重窓・内窓・二重サッシとは

「二重窓」とは、現在設置されている窓の内側にもう一つの窓を取り付けたもので、「内窓」や「二重サッシ」とも呼ばれることがあります。これらはすべて同じ「二重になった窓」を指すため、本記事では「二重窓(内窓)」として統一します。

なお、「二重窓(内窓)」と「複層ガラス(ペアガラス)」は混同されがちですが、それぞれ異なるものです。

「二重窓(内窓)」とは、窓そのものが2つあるタイプのことを指します。具体的には、外側の窓と内側の窓があり、ガラスだけでなくサッシ枠も含めて二重構造になっています。

一方、「複層ガラス(ペアガラス)」はサッシ枠内に収められるガラスそのものを指し、2枚のガラスを一体化して間に空気層を設けたものです。この空気層が断熱効果を生み出し、現在の新築戸建てで広く使用されています。

二重窓(内窓)は窓全体の形状を指し、複層ガラス(ペアガラス)はガラスの種類を指すため、混同しないことが重要です。また、二重窓(内窓)は設置する目的によってガラスの種類を選べるのが特徴です。たとえば、断熱性能を向上させるために複層ガラス(ペアガラス)を採用した二重窓(内窓)を設置することも可能です。

二重窓・内窓・二重サッシで使われるガラスの種類

二重窓・内窓・二重サッシでは、次のガラスが用いられます。

単板ガラス(一枚ガラス)

単板ガラスは機能性を備えていない基本的なガラスです。断熱や防犯、結露対策などが目的の場合、一枚ガラスではこれらの効果は十分に発揮されません。そのため、特定の性能を求める用途には適していない選択肢と言えます。

複層ガラス(ペアガラス)

複層ガラスは、2枚のガラスの間に空気層を設けた構造で、断熱性能や結露抑制効果を高める目的に最適なガラスです。しかし、防音性能に関してはあまり効果が期待できません。そのため、断熱や結露防止を重視する場合には理想的な選択肢です。

真空ガラス

真空ガラスは、2枚のガラスの間に真空層を設けた先進的な構造です。真空層が優れた断熱性能、結露抑制効果、防音性能を発揮するため、これらの複数の目的を同時に満たしたい場合には非常に有効です。他のガラスと比べるとコストは高めですが、性能の総合力が魅力です。

合わせガラス

合わせガラスは、2枚のガラスの間に中間膜を挟んだ構造を持っています。この中間膜の種類により、防犯性能や防音性能を備えるため、防犯や防音を目的とした二重窓(内窓)に適しています。ただし、断熱性能や結露抑制効果を目的とする場合は効果が限定的です。

二重窓・内窓・二重サッシのメリット

二重窓・内窓・二重サッシのメリットは次のとおりです。

結露対策に有効

結露は、外気温と室温の寒暖の差により、ガラスの内側に発生しますが、二重窓(内窓)は新設された窓の結露を大幅に減少させます。ただし、外側の既存窓については完全に結露を防ぐことは難しいため、追加の対策が必要な場合があります。

断熱性に優れている

既存の窓と内窓の間にできる空気層が高い断熱性能を発揮します。この空気層は、窓全体の気密性を向上させ、室内外の温度差を緩和します。また、内窓のサッシ枠が主に樹脂製であることが多く、金属製に比べてさらに断熱性を高めています。

防音効果が高い

窓は壁や屋根に比べ防音性が低いため、音が伝わりやすい建材です。二重窓(内窓)をサイズぴったりに設置することで、気密性が向上し、音の伝達を抑えることが可能です。そのため、防音効果を期待したリフォームに有効です。

省エネ効果が高い

断熱性能により、室内の温度変化を抑え、空調機器の負担を軽減します。これにより、冷暖房の使用量を減らすことができ、省エネ対策として非常に効果的です。家庭のエネルギー効率を向上させる選択肢として注目されています。

防犯対策にもなる

二重窓(内窓)は、ガラスを2回破らなければならない構造となり、防犯対策としても検討されます。ただし、一般的な一枚ガラスの窓を二重にするだけでは十分ではなく、防犯用ガラスを使用することでより効果的な対策となります。

二重窓・内窓・二重サッシのデメリット

二重窓・内窓・二重サッシのデメリットについても詳しく見ていきましょう。

掃除に手間がかかる

二重窓(内窓)は窓が2つになるため、掃除作業が通常の窓に比べて倍増します。特に窓と窓の間に結露が発生した場合や、外側の既存窓の内側を掃除する際には、手間がかかりやすくなります。このような点は日常的な手入れの負担として考慮する必要があります。

価格が高い

二重窓(内窓)の設置には、新規窓枠とガラスの費用に加え、工事費用も発生します。かつては単板ガラスが主流でしたが、現在では断熱性能の高い複層ガラス(ペアガラス)が多く採用されており、これが費用を押し上げる要因となっています。そのため、断熱フィルムなど他の選択肢と比較してコストが高くなることがあります。

ただし、カーボンニュートラル推進に伴い、補助金制度を活用することで費用負担を軽減できる場合があります。

設置条件が限られている

二重窓(内窓)は、上げ下げ窓や内倒し窓、天窓など特定の種類の窓には設置できません。また、新規窓の設置に必要な枠のスペースが不足している場合、「ふかし枠」と呼ばれる追加部材が必要となり、施工が複雑になることがあります。こうした制約を理解した上で、事前に適合性を確認することが求められます。

窓の開け閉めに手間がかかる

二重構造のため、窓の開閉も2回行う必要があります。日常的に使用頻度が高い窓(洗濯物を干す窓や換気用の窓など)に設置する場合、開け閉めの作業が増えるため不便さを感じることがあります。また、設置により段差が生じる場合があり、事前の確認が重要です。

二重窓の設置費用

二重窓の設置費用は、使用するガラスの種類や設置場所、施工の難易度によって変動します。一般的に、複層ガラスを使用した場合、テラス窓サイズ(幅1,800ミリ×高さ2,000ミリ)のリフォーム費用は約11万円~が相場とされています。

単板ガラスや防犯ガラスなど、異なるガラスを選ぶと価格が上下することがあります。また、窓枠の追加工事が必要な場合や設置条件によっては、さらに費用が発生する場合があります。事前に詳細な見積もりを取ることをおすすめします。

二重窓の設置にかかる時間

二重窓の設置作業は比較的短時間で完了します。1つの窓の設置であれば、通常約2時間程度が目安です。工事が効率的で、日常生活に大きな影響を与えにくい点は魅力の一つです。

また、国や自治体では断熱リフォームを推進するため、補助金制度を用意していることが多いです。内窓に使用するガラスの種類によって補助金額が異なるため、リフォームを検討する際には事前に補助金制度の詳細を確認し、適用条件を満たすプランを選ぶとよいでしょう。補助金を活用することで、費用負担を軽減しながら快適な住環境を整えることが可能です。

まとめ

二重窓・内窓・二重サッシの設置は、断熱性や防音性の向上、省エネ効果など多くのメリットがある一方、設置コストや清掃の手間といったデメリットも存在します。しかし、補助金制度の活用や適切なプラン選定を行うことで、コストを抑えながら快適で効率的な環境を実現できます。工場事務所の環境改善を目指す際には、二重窓の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

工場や事務所の改修は株式会社澤村までお気軽にご相談ください。

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2020年
関西ブロック優秀ビルダー賞1位
2019年
関西ブロック優秀ビルダー賞3位
関西ブロック年間販売実績 第1位 5年連続受注賞
アティブビルダー銀賞受賞
2018年
関西ブロック年間販売実績 第3位 5年連続受注賞
アクティブビルダー銅賞受賞
2017年
アクティブビルダー銅賞受賞
2016年
アクティブビルダー銅賞受賞
2015年
アクティブビルダー 銅賞受賞
2012年
連続販売年数15年達成
2013年
15年連続受注賞
2008年
10年連続受注賞 2005年 5年連続受注賞
2004年
優秀ビルディング

資格所有者

  • 一級建築士 8人
    一級建築施工管理技士 21人
    一級土木施工管理技士 8人
    二級造園施工管理技士 4人
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    設備設計一級建築士 1人
    土地家屋調査士 1人
    一級建設業経理士 2人

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社名 株式会社澤村
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FAX. 0740-36-1661
大津オフィス 〒520-0242 滋賀県大津市本堅田三丁目33-16 エルミナ リアン 2F
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敦賀オフィス 〒914-0811 福井県敦賀市中央町一丁目8-10
TEL. 0770-22-6005
FAX. 0770-47-6405
資材センター 滋賀県高島市勝野873-1
創業 昭和25年12月6日
資本金 50,000,000円(グループ全体)
従業員数 138名 (グループ全体)※2022年9月時点
売上高 50億 (グループ全体)※2022年9月実績
営業種目 建築一式、土木一式、大工工事、水道施設工事、とび・土工工事、造園工事、左官工事、石工事、屋根工事、タイル・れんが・ブロック工事、鋼構造物工事、鉄筋工事、舗装工事、板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事、内装仕上工事、熱絶縁工事、建具工事、宅地建物取引業、建築・土木設計、土地活用
許可・登録 〈建設業許可〉 
滋賀県知事許可(特・般-3) 第80123号
〈一級建築士事務所〉 
滋賀県知事登録(カ) 第126号
〈宅地建物取引業者〉 
滋賀県知事登録(12) 第1267号
役員氏名
  • 代表取締役澤村 幸一郎
  • 常務取締役渡 誠次
  • 取締役藤原 甚四郎
    澤村 茂美
    下司 浩之
    萬木 義昭
取引銀行 滋賀銀行 高島支店
関西みらい銀行 安曇川支店
滋賀県信用組合 安曇川支店
関連会社 株式会社トータル・オーガニック・プランニング
沢村ホーム株式会社
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