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ミストシャワーの暑さ対策

最終更新日:2020/06/26

夏の暑さ対策として注目されているミストシャワー効果。
ミストシャワーによって、快適な空間を作り出すことができ、屋外だけではなく屋内での利用も増えてきている新しい暑さ対策です。

そんな、ミストシャワーの効果や使用実例などをご紹介させて頂きます。

ミストシャワーとは？

最近、テーマパークや駅前などでもよく見かける冷却設備がミストシャワーです。
水を微細なミスト状態にして噴射。

そうして、噴射された水が蒸発する際に気化熱を吸収する効果を利用し、その場の気温を避ける仕組みとなります。噴射された水が蒸発する際に気化熱を吸収する効果を利用し、その場の気温を避ける仕組みとなります。

一般的にこのミストシャワーが広まったのが、2005年の「愛・地球博」。
この万博の各地にミストシャワーが使用され、その後、そのほかのテーマパークや公共施設などで冷却設備として利用されるようになりました。

ミストシャワーの仕組みには、一流体式と二流体式の二つの方式があります。
一流体式は水道圧だけで液体を噴出させる装置で電気代は不要です。

一方、二流体式は、圧縮された水と圧縮された空気の2つの流体をぶつけ合うため、ポンプを動かすために電気代が必要です。
一流体式の場合は、ミストの粒子がどうしても大きくなってしまいます。

そのため、洋服や床を濡らしてしまう可能性があります。
それに比べ、二流体式はミストが微粒化されているため、肌にかかっても洋服などを濡らすことはありません。

このミストシャワーのメリットは、エコであるとともに地球にやさしい装置であるという点です。
エアコンのように排気熱を発生させることなく、ヒートアイランド対策を行うことができるのです。

ミストシャワーで、どのよう効果を得ることができるのか

日本では昔から暑い夏の日には打ち水を行い、涼をとるといった文化があります。
打ち水の場合は、一定の量の水を地面に撒き、気化する際に地面周辺の熱を奪う効果で涼をとる仕組みとなります。

しかし、暑い夏場の昼に打ち水をしても、あっという間に気化してしまい期待通りの効果を得ることはできません。
それに比べミストシャワーの場合、継続し水を散布し続けることによって、暑い昼間でも涼をとることが可能になります。

そして、涼をとる効果だけではないミストシャワーの効果。
マイナスイオン効果で”冷房””清涼”だけではなく、”防塵””防臭””加湿”効果を高めることが可能となります。

ミストシャワーと聞くと、夏場の冷却装置のみの利用と思われがちですが、乾燥時期にも有効利用することができるミストシャワー。
インフルエンザの感染対策や花粉対策、静電気防止や肌荒れ対策など1年を通し活躍させることが可能です。

室内でミストシャワーを使用することでは、一般的なクーラーでは室内すべてに行き届かせることができない冷気を行き届かせ、室内全体の温度を下げることを期待することができます。

また、屋外では、クーラーなどを使用することができないため、このミストシャワーで温度を下げるほか、清涼感も感じることができ、見た目でも心地よい涼しさを感じることが可能になります。

実際にどんなところでミストシャワーが使用されているのか

では、実際、ミストシャワーはどのような場所で利用されているのでしょうか。
防塵対策としてミストシャワーを利用することも多く、廃棄物処理工場入り口や廃棄物リサイクル工場内、リサイクル工場内などで利用されています。

そのほか、防臭対策も可能となるため、臭いの気になる廃棄物処理工場内などでも利用されています。
そのほか、熱中症対策としては、各種工場内やテント倉庫内、歩行者天国や公園内の休憩所、アトラクション前やゴルフ練習場などでも利用されています。

そして、ミストシャワーは人間だけのものではありません。
牛舎や養鶏場の暑さ対策としてもミストシャワーは大活躍しています。