物置と倉庫の違いとは？ 【公式】工場建設・倉庫建設なら「カナリス建築」滋賀・京都・福井｜株式会社澤村

物置と倉庫の違いとは？

最終更新日:2020/03/26

建物の種類と物置と倉庫に関する法律の違い

法律的な部分から倉庫と物置の違いを確認する上では、まず不動産登記法第44条で定める建物の表示に関する登記事項の中にはある、「建物の種類」について目を向ける必要があります。

倉庫については、不動産登記規則第113条の12種類の中に並んでいます。

その中には、居宅、寄宿舎、店舗、事務所、共同住宅、旅館、工場、倉庫、料理店、変電所および発電所といったものがあります。

これに対して不動産登記事務取扱手続準則の中にある25種類として記載される物置の場合は、講堂、研究所、校舎、病院、火葬場、公衆浴場、便所、給油所といった少し特殊な建物と一緒に並ぶ種類となっているようです。

こうした形で法律の中に登場する倉庫と物置ですが、それらの違いや詳しい説明に関する記載は一切ない実態があります。

物置と倉庫の意味・定義をネット辞書で調べてみる

小学館や講談社の辞書からさまざまな言葉の意味を検索できるコトバンクでは、倉庫と物置の意味を下記のように定義しています。

倉庫

物品や貨物などの保管・貯蔵を行うための建物、蔵。倉庫営業者が顧客や他人の物品を保管する目的で設けた建物。

物置

当面必要ではない器具などを収納しておく場所。またそのための小屋。

この他に、土地家屋調査士の用いる調査・測量実施要領においては、下記のように倉庫と物置の定義が書かれています。

倉庫

物品の保管、収納の用に供する比較的大きな建築物

物置

日常で使う雑貨などを保管収納する規模の小さな建物

こうした形で倉庫と物置を比べてみると、営業目的かつ比較的大きな建物が倉庫、家庭用かつ小さなものは物置と分類することができそうです。

建築確認における物置と倉庫の扱い

建築確認においても、物置と倉庫の違いについて頭を悩ませる方々が多い実態があります。

しかしこの分野における物置は、建物の従たる性質と捉えられるのが一般的となるため、単独での確認申請においてはサイズが小さくても倉庫として手続きを進めるケースが多い実態があるようです。

また営業目的のものは倉庫となりますので、最近流行っている貸倉庫やレンタル倉庫などの事業を行う際には、日常雑貨の保管がメインの目的となる物置としての申請は難しいと捉えてください。

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