工場デザインで有名な大阪のゴミ処理場とは？ 【公式】工場建設・倉庫建設なら「カナリス建築」滋賀・京都・福井｜株式会社澤村

工場デザインで有名な大阪のゴミ処理場とは？

最終更新日:2017/09/26

大阪にある工場デザインが世界的に有名になっている

日本の珍スポット100景などでも紹介される大阪・舞洲ゴミ処理場は、世界的に有名なアーティスト・フンデルト・ヴァッサーによって作られた話題の建物です。

大阪市此花区の埋め立てによって造成された人工島・舞洲には、大阪市環境局の舞洲工場という正式名称のゴミ焼却場と、大阪市都市環境局の舞洲スラッジセンターという汚泥処理場があります。

これらの建物の管轄は別な行政機関となりますが、フンデルト・ヴァッサーの工場デザインによる建築という共通点によりさまざまなメディアで多く紹介されているのです。

フンデルト・ヴァッサーとはどんな人？

フンデルト・ヴァッサーは、オーストラリアの建築家です。

第二次世界大戦後に画家を志していたフンデルト・ヴァッサーは、絵画や芸術の分野でも活躍をしています。

日本国内には前述のゴミ処理場だけでなく、キッズプラザ大阪内にある「こどもの街」や、TBS内にある「21世紀カウントダウン時計」といった彼の建築家があります。

また日本の風呂敷に「美しく、無駄がない！」と大絶賛したフンデルト・ヴァッサーは、1997年に自分の描いた12種類の風呂敷デザインで商品化もしているようです。

最強&最新のごみ処理施設の概要とは？

工業的な街並みや高層ビル群に攻撃的な印象のあるフンデルト・ヴァッサーは、芸術・エコロジー・自然環境を調和するコンセプトで大阪のゴミ焼却場のデザインを行いました。

装飾や曲線を多用したこの施設は、その中でごみ処理を行っているとは想像もつかないほど、テーマパークやお城のような見た目になっているようです。

またその中では、加熱脱塩素化装置を使った飛灰ダイオキシンの分解や、1日最高900トンものごみ処理を行うことができますので、工場デザインとして斬新なだけでなく施設の機能としても素晴らしい内容だと捉えて良さそうです。

災害廃棄物の焼却も行われた

デザイン面で話題性の高いこのゴミ焼却場では、東日本大震災によるがれきの焼却も行われています。

こうしたゴミや瓦礫を燃やした時に生じるエネルギーを使った発電機のあるこの施設では、工場内で使う電力を全て賄うことができているそうです。

また余剰電力の売却によって毎年数億円もの収入が得られているという情報もありますので、ゴミ焼却場ならではのネガティブなイメージから脱却した、地域や国への貢献もできる施設と捉えて良さそうです。