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倉庫にはさまざまな種類がある

最終更新日:2016/10/19

1類倉庫

建屋型営業倉庫の大半が1類倉庫であり、普通倉庫と呼ばれることもあります。このタイプの倉庫には、繊維、紙パルプ、日用品、電気機械といった第1類～第5類物品の保管を行います。他の種類と比べて幅広い製品を保管できる1類倉庫でも、液状や粉状の物品である第6類、高圧ガスなどの危険物である第7類、10度以下の冷蔵庫に入れる必要のある第8類については保管できない決まりとなっています。

2類倉庫・3類倉庫

1類倉庫に欠かせない機能要件から耐火性能を省いたものを、2類倉庫と呼びます。これに対して1類倉庫の要件から防湿性能、防水性能、耐火性能、遮熱性能を省いてしまうと、3類倉庫になってしまうのです。2類倉庫に保管できるのは第2～第5物品、3類倉庫に保管可能なものは、第3～第5類物品のみとなります。

野積倉庫

野積倉庫とはその名の通り「建物ではなく塀や柵に囲まれた区画の中で、製物品を野積み状態で保管する方法」の総称です。野積倉庫で保管可能なものは、木材、石炭、鋼材などの4類物品で「風雨の影響を受けないもの」に限られます。建物ではない野積倉庫にも、照明装置や防火設備などは必要です。

水面倉庫

水面倉庫とは、木材などを水に浮かべて貯蔵する営業倉庫の一種です。水面倉庫に保管可能な物品は、倉庫業法にて第5類物品と定められています。水面倉庫を作る場合は、「その周囲が築堤などによって防護されていること」や「高潮による物品流失を防止すること」といった注意点があるようです。

貯蔵槽倉庫

液体などを保管するタンクや、豆類・小麦などを保管する穀物サイクロを総称して貯蔵槽倉庫と呼びます。1類倉庫に欠かせない防水性能、耐火性能だけでなく、災害防止装置や周壁底面強度、土地定着性といった多くの設備が必要となります。土地定着性を必要とするサイロには、穀物保管に欠かせない段ボールを入れることはできません。またその穀物を管理する人も入れないルールとなっているのです。

冷蔵倉庫

常時10度以下を保つ冷蔵装置を兼ね備えた倉庫を、冷蔵倉庫と呼びます。冷蔵倉庫に保管できるのは、肉や魚などの第8類物品が中心となります。このタイプの倉庫を作る場合は、防犯装置やインターホンなどの通報設備などとともに、外壁や床の強度についても規定に基づいた工事が必要になります。